奏でさせるそれが作曲家【あんスタ】 (ページ36)

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35話ページ36

『相変わらずだな…渉さんは…零さんに似てお兄ちゃんみたい…

あの頃を思い出すな…本当に…っ』

Aはベットの上で涙を流しながら落ちている花と鳥を拾って手紙を見つめていた。

しぶしぶと聞こえてくるfineの曲にAの心はどんどん苦しくなっていた。

しばらくしてあんずが心配して保健室に迎えに来てくれていた。階段を降りと北斗とスバルの会話が聞こえてきた

「これまで楽しかった。ありがとう。お前のお陰で俺は少しだけアイドルというものを好きになれた願わくばどうか…希望の光を絶やさないでほしい」

そう聞こえて北斗はAとあんずの前を通り過ぎていった

「なんだよ…ほんとにお別れみたいじゃんか…冗談なんか似合わないよ…笑えないよ…ちっとも！

北斗…真…真緒…お前らがいなくなったら俺はどうしたらいいんだよ…」

『…ごめんね、あんず。私先に帰ってるスバルをお願い…』

「Aちゃん…」

『大丈夫…私は平気だから…。私は平気だから…アイドルを傷つけさせたくない』

そういって小さく笑いながらあんずに手を振って先に校門へと歩いて行った。

校門前

『弓弦…保健室のことは礼を言っとくよ』

Aは帰ろうとしたとき物陰に隠れている弓弦に気づいて声をかけた

「ばれていましたか…あのころとは変わっていないようですね。

それより…どうするおつもりですか？私は貴方のここでの事情を知らなかったのは詫びます

けど…見たところによると精神的には昔より夢ノ咲でのほうが辛そうです…。

無理には言いませんが私は貴方に無理をしてほしくありません…すべてを会長様から聞きました。

わたくしはあなたの味方にはつけませんが自由は取りません…、自分で決めなさい

私は貴方にも言いましたよ本当に窮してしまったなら俺を頼りなさいと…。

今は貴方は箱の中に詰まった悲しい人ではない作曲家として広々とするべきです。

もしも敵になるなら容赦はしませんが私には悔いはありませんから」

そういって弓弦は小さくAにおじきをして姫宮家の使う車に電話をし

桃李を待とうとするためもう一度学園内へ入っていた。

『(あんたは変わらず教官の思いがあるね…。どんどん過去が見えてくる…

あぁ…どうするべきかな、あんたみたいにもっと策を考えた方がいいのかな…弓弦、茨。

けど…思い出したよ私は自分の生きたい道を選ぶ…人に従わないそれが如月Aの道)』

Aは俯きながら一歩一歩と家へ歩いて行った。