なくなった声8 ページ8
あぁ、どうしよう。俺がずっとここに居たせいで。
皆、勘違いしているんだ。
そう考えていると母さんが起きてきた。
松代「あら、一松。おはよう」
そう言えば母さんに言ってなかったな、声がでないこと。
持っていたメモ帳にペンでおはようと書きそのあとに声がでないと伝えた
松代「あら、風邪かしたら?安静にするのよ。」
風邪ではないんだけど…まぁいいか。
≪母さん、俺ここ出ていこうと思う。≫
そう書けば母さんは少し固まったあとに喜んでいた
松代「まぁ!!就職決まったの!?」
≪あ、それはまだなんだけどすぐ見つかるよ。きっと。
今まで脛をかじってた分、きっちり働いて返すから。≫
松代「嬉しいわ!」
≪あ、それでね、母さん。この事は兄弟には言わないでほしいんだ。≫
そう言うと母さんは悲しげな顔をした
松代「ど、どうして!?なにか嫌なことされた?ケンカ?」
≪違うんだよ、母さん。僕は僕なりの考えがあるんだ。
あの兄弟が大好きだからさ、そんな理由くらいで出ていかないよ。
ね?お願い、母さん。≫
松代「…わかったわ。一松がそこまで言うなら。母さんは反対しないわ。ちょっと待ってなさい」
ひんやりとした廊下に取り残され数分。母さんが何かを持ってきた
松代「はい、これ。あげるわ」
ん?なんだこれ?
四角い?
あ、重なっている
開いてみるとそれは結構な額が入った通帳だった。
≪え!?な、なにこれ!≫
松代「見ての通り通帳よ?」
そんな真顔で言われても
≪これ僕にくれるの?≫
松代「えぇ、そうよ!」
≪でもこんなに沢山…≫
松代「貰ってくれないと母さん困るわ」
そんなこと言われても
≪なんで僕に?≫
松代「一松が変わろうとしているお祝いよ。
それに一人暮らしすんでしょ?ないと困るんじゃないかしら?」
≪そ、そりゃあそうだけどさ。さすがにこんなには…≫
松代「じゃあ、それはあなたの保険としておいといて。就職するまでお金入らないでしょ?一松が働いて、余裕がでてきたら返してちょうだい。」
確かにないと困る
≪わかった。必ず返す≫
松代「よかったわ!じゃあ、母さんご飯作ってくるわね。もう少ししたら他のニート達も起こしてね」
うんと頷いた。ありがとう、母さん。何度も心のなかで呟いた
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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お前達にとって俺はもう要らないんだろ?
新しくつくりました!
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イエローフラワー(プロフ) - ゆうさん» 久しぶりのコメントでテンションがおかしくなっているので文章へんだったらごめんなさい笑 確かに速攻で一松のとこ行って「君に涙は似合わんぜ、baby」とか言ってあげたくなります!笑 続きも書けるように頑張りますっ! (2018年6月2日 18時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 読みました!一松、泣かないで、っていってあげたい(笑)続きの更新頑張って下さい!!楽しみに待ってます♪ (2018年6月2日 18時) (レス) id: 4475cc425f (このIDを非表示/違反報告)
イエローフラワー(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます!誰かに面白いや頑張ってといわれると本当に嬉しいんですよ!暇があれば更新できるようにしたいです! (2018年3月19日 22時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 合格おめでとうございます! 小説のほうも面白く見させてもらってます更新頑張ってください!!続き楽しみです (2018年3月19日 0時) (レス) id: 893b8177e2 (このIDを非表示/違反報告)
イエローフラワー(プロフ) - 魁瑠さん» ありがとうございます! (2018年3月17日 13時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)
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