と あ る 大 学 で 。【赤司 征十郎】

大 学 生 活 ７ ページ8

＊＊









【応 援 し か で き な い か ら】









「…何故知ってるんですか？」









飲み物の缶を握りながら
赤司は私を見る









これは完全に疑われてる目だよ…









「いや、その、噂で聞いて…」

「噂にまでなってるんですね」









ごめん、多分なってない









今私が適当に噂で誤魔化しただけ









立ち聞きしてるのバレたらまずいし…









「まぁその噂は実話ですよ」

「好きな人いたんだね」

「ええ、まぁ」









今でも気になるんですけどね、
と呟く彼は何処か遠くを見つめていた









彼女の顔でも思い出しているのかな









「その子は、どんな感じの子なの？」

「結構美人な方ですよ」

「優しそう？」

「多分、本当は優しい方だと」









飲み物を全て飲み終わり、
ふぅとため息を吐く









本当は優しい、って事は
外見そんな感じでもないのかな









まぁそんな細かく考えても
私には関係ないか









「でも僕はまだ諦めてませんので」

「また告白でもするつもり？」

「はい。アプローチしてみます」









赤司って諦めが悪いんだな









それだけ彼女の事が好きって意味
なんだろうけど









「頑張ってね」

「ありがとうございます」









少し休憩できた私たちは
再び図書館へと戻った

大 学 生 活 ８→←大 学 生 活 ６

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す