と あ る 大 学 で 。【赤司 征十郎】

大 学 生 活 ６ ページ7

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【絶 対 ア イ ツ に 嫌 わ れ た】









「飲み物何かいります？」









良ければ僕が買ってきますが、と
席を立つ赤司









この紳士的な態度とかモテるんだろうな









あ、いや、別に私には関係ないけど









「ううん、大丈夫」

「そうですか。じゃあ自分のだけ
買ってくるのでココで待っててください」









そう言って彼は自販機がある
庭園へと向かった









『あ、あの！櫻井様！』









赤司が席を離れた瞬間、それを狙ってた
かのように学生の１人が話しかけてきた









声が震えてるだろうから
きっと勇気を出してくれたんだろうな









ここは笑顔で応えなきゃ









「…何か用？」









…全然笑顔で話せなかった









何か用って何よ！相手に失礼でしょ、私！









『えっと、俺、赤司のダチなんですけど』

「あぁ、赤司のね」

『アイツ良い奴なんで！』









そう言って彼は走って何処かへ行ってしまった









…良い奴だから何だ？
もう少し詳しく教えて欲しいんだけどな









「Aさん、どうかしました？」









飲み物を買ってきた赤司が
戻ってくる









さっきの会話聞かれてないよね









「いや。何でもない」

「そう、ですか…」

「…」

「…」









ヤバイ、何か話さなきゃ









お互い黙りあってても居づらいよね









「あ、あのさ！赤司！」

「はい？」

「昨日、振られたんだって？」

「…」









バカだ、絶対バカだ、私









何で相手が嫌な話題を出してしまうんだろう









振られた事なんて思い出したくもないよね









ごめん、赤司…

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