と あ る 大 学 で 。【赤司 征十郎】

大 学 生 活 ３８ ページ39

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【定 期 考 査 後 の ご 褒 美】









定期考査終わり。









パール大学のテストは何度やっても過酷だ









疲れ果ててぐったり机に突っ伏している
私の横で、赤司は本を読んでいた









(ふぅ)









いつも余裕ありげな彼にも、
さすがに疲労が色濃い









吐息を漏らして、しばし放心していた









「Aさん、大丈夫ですか？」









机に突っ伏したまま動かない私を
気遣わしげに眺める









今まで座学も運動も努力してきた、
だから体力はあるほうだと思っていたけど…









体力に自信のない生徒は
この大学の考査なんて大変だろう









「赤司、マッサージしてー」

「料金が発生しますよ？」

「そこは彼女の特権でタダでしょー」









私たちの会話を聞いてか、
周りの生徒は微笑ましそうに見てくる









「はい、はい。彼女、ですからね」









『彼女』というワードは自分で
口にしたものの、強調されると恥ずかしい









何となく赤司もそう思ったのか
恥じらうように私から目を逸らしてしまった









「マッサージ、肩でいいですか？」

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