と あ る 大 学 で 。【赤司 征十郎】

大 学 生 活 ３ ページ4

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【話 が 通 じ な い 奴】









「え！」









いや、「え！」じゃないよ









初対面、しかも赤司と一緒に
勉強したくなんてないし









「何でですか？」

「嫌だから」

「勉強教わりたいんです」

「益々嫌になりました」









何、大学トップさんが２位の
私に教わることなんてないでしょ









嫌味ですかね、うん









「ってか何故私の名前を？」

「知らない人なんていませんよ」

「赤司、午後の講義は？」

「無いから自習します」









ザワザワと周りが騒つき始める









嫌な予感が頭を過る









『やばい、あのツーショット！』

『赤司様と櫻井様とか絵になる〜』









そして嫌な予感は的中してしまった









やはりそう言われてしまうよなぁ









「とにかく嫌だから！」

「あっ、ちょっと先輩…」









後ろから赤司が何か言っていたが
それを無視するように私はその場から逃げた









誰かと話す度に絵になると言われる









人の上に立ちたいとは思ったが
ここまで注目されたくはない









「どうして、こんな事に…」









図書館に行ってもどうせ何か言われる
だろうから私は寮の自室に戻ることにした

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