と あ る 大 学 で 。【赤司 征十郎】

大 学 生 活 ２７ ページ28

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【昔 の ア イ ツ と 違 っ て】









「もう私水族館に住みたい…」









水族館の涼しさに慣れたせいか、
先程より外が暑くなっている気がする









弱音をあまり吐かないこの私でも
もう限界に近かった









なのにアイツと言ったら…









「少し暑くなりましたかね」









なんてマイペースな意見を述べている









多分。否、絶対コイツどこか天然だと思う









「よくそんな涼しそうな顔を…」

「水族館で冷えてしまったみたいで」









ほら、と自分の両手を私の頬に当てる









確かにヒンヤリと彼の手は冷たかった









「あー…気持ちいい」

「Aさん温かいですね」









むにょーんと私の頬を伸ばす









痛い。ちぎれそう









「おー。伸びる伸びる」

「アホか、何してんの」









思い切り赤司の手を払う









私たちの様子を見て
黒子クンはニコリと微笑んだ









『赤司君、変わりましたね』

「そうかな」

『ええ。表情が柔らかくなった気がします』









確かに彼の言う通りなのかもしれない









前の赤司のことはあまり知らないが
今のアイツは表情がとても豊かだ









感情によって顔がコロコロと変わる









__________まるで幼い子供のように

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