と あ る 大 学 で 。【赤司 征十郎】

大 学 生 活 ２５ ページ26

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【童 顔 カ レ シ】









水槽の前に行くと数匹のペンギンが
気持ち良さそうに泳いでいた









「赤司はペンギン好きなの？」

「ええ。皇帝ペンギンが特に」









名前がカッコ良いですよね、と
優雅に泳ぐペンギンを目で追う彼









ああ、名前に惹かれたのね









百獣の「王」とかも好きなのかな









「あ、子供がいますよ」

「本当だ。可愛い…」









アイツの指差す先には灰色のふわふわとした
子供ペンギンが姿を現していた









親ペンギンの隣にぴったりと
くっついて歩いている









「Aさんみたい」

「え？」

「僕の隣にいつもぴったりと…」

「それはアンタでしょーが」









繋いでる方とは逆の手で
赤司に軽くデコピンをお見舞いする









痛いです、と言いながらも
笑ってるコイツはドＭなのだろうか









「何で嬉しそうなの？」

「今まで僕にそんな事する人なんて
いませんでしたからね」

「そりゃ厨二病には出来ないよ」

「…」









ぶっすーと頬を膨らませる赤司









本当こういう所は子供っぽい、
童顔だからか可愛くも見える









「赤司クンごめんねー」

「あと５回言ったら許しません」









あ、５回までは許してくれるんだ









普通は次言ったら…とかだよね









まぁ普通じゃないからかな、赤司は









「次見にいこう、赤司」









私たちは他愛もない会話をしながら
順路へと進んだ

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