と あ る 大 学 で 。【赤司 征十郎】

大 学 生 活 １７ ページ18

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【い つ も の ア イ ツ じ ゃ な く て】









大人が一気に３人以上入れるくらいの
広い浴槽に浸かる









「風邪を引いては困りますから、
お風呂に入ってください」









そう赤司に言われ、今に至る









全く私は何をやっているんだろう
後輩に飛んだ迷惑を掛けてしまった









「温まってますか？」









ドア越しにアイツの声が響く









「うん。何かホントごめん」

「いえ、着替えはここに置いておきますね」









着替えまで用意してもらっちゃって
全く恥ずかしい限りだ









取り敢えずシャワーで身体を良く流して
浴室から出る









(うわ、準備万端…)









ホテルの様にふかふかのタオルと
着替えがドアの隣に畳んであった









いや、ホテルよりもすごいかな









赤司の服だからぶかぶかだけど
そこは借りた身だから文句は勿論言えない









「赤司ー、タオルと着替えありがと」

「役に立てて何よりです」

「それにしてもまだ雨降ってるね」









リビングの大きな窓に
未だに降り続ける雨の雫がぶつかる









でも助かった
雨で濡れた身体はすっかりお風呂のお陰で
ポカポカと温まっている









「何故傘を持って行かないんですか」

「いやー、ごめん」









一応持ってはいたんだけどね









学生に貸しちゃったから、というのは
ただの言い訳に過ぎない









「まぁ…僕に取っては良いですけどね」









突然赤司にベッドルームに連れて行かれ
ベッドの上に押し倒される









何やってんだコイツ









「誘ってるのかと思いましたよ」









がっちりと私の身体を強く抑える









この状況が私には全く理解出来なかった









「あの、赤司サン…？」

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