と あ る 大 学 で 。【赤司 征十郎】

大 学 生 活 １４ ページ15

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【子 供 の よ う な 視 線 に】









「その反応、期待していいですか？」









赤司の透き通るような紅い瞳が
真っ直ぐ私を捉える









「何、言ってるの」

「僕に彼女がいたら嫌ですか？」

「…別に」









嫌だよ。だって私アンタのことが
好きみたいなんだもん









悔しいけど、ライバルだけど、
好きなものは好きなんだ









「素直になればいいのに、」

「うるさいな」









病人は早く寝なさい、と
デコピンを一発食らわす









「さっき十分寝ました」

「でもまだ熱あるでしょ」

「じゃあ僕が寝るまで隣にいて下さい」









ダメですか？と上目遣いで言われ
断れることが出来なかった









コイツめ…
中々やるではないか









「…仕方ないから早く寝てよ」

「やはりAさんは、」









そう言って静かに目を閉じるアイツ









…最後まで言って欲しかったんだけど









でも今は辛そうだから詳しく聞くのは
止めておく。またいつか聞こうかな









目を閉じてからすぐ、
アイツは整った寝息を立て始めた









(幸せそうに寝るな…)









『じゃあ僕が寝るまで隣にいて下さい』









そう言われたからもう隣にいなくても
いいのだろうか









…まぁだけど折角だし、
もう少しだけ居てあげようかな









オパール棟の最上階なんて
滅多に来れないし探検のついでに、ね









「…本当についで、なんだから」

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