19話 ページ19
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「と、いうわけで、部長から許しを得たので俺と一緒にお弁当食べてくれませんか!」
赤也はAの机を両手で叩き、ずいっと身を乗り出した。
Aはちらりと赤也を見たが、面倒くさそうに小説に視線を戻す。
(あ、無視された)
けど、それで引き下がるわけねぇだろ。
「先輩が俺とご飯食べてくれないと__」
「……くれないと、なに?」
Aは小説を見たまま聞く。
「……なんだろ」
「バカね。事前に脅し文句考えときなさいよ」
先輩は呆れたようにため息をつき、席を立った。
手には、お弁当が入っているであろうトートバッグを持っている。
「えーと……先輩が一緒に食べてくれないなら、先輩の学年の人に『高宮Aさんはみなさんともっと仲良くしたいって言ってました』って言いふらしますよ!」
周りに聞こえないように赤也は小さな声で言った。
ゆっくりと振り向くAは、相変わらず無表情だ。
「……何その嘘。何がそこまで君を突き動かすの?」
「うーん……初恋のエネルギー!とかっスかね!」
「やめてよ恥ずかしい」
Aは持っていたタオルを思いっきり投げたが、赤也は顔にあたる寸前でキャッチした。
そして、にっこりと笑う。
「どう?俺とご飯食べたくなってきました?」
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萌々(プロフ) - 凛樹さん» コメント嬉しいです、ありがとう!頑張ります! (2018年12月8日 10時) (レス) id: 20628541ca (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - はじめまして!続きとても気になります!更新頑張ってください。楽しみにしております( 'ω' ) (2018年12月7日 18時) (レス) id: 1df7087ebd (このIDを非表示/違反報告)
萌々(プロフ) - 霜月(((荒ぶる乙女さん» うおおありがとうございます!早くお届けできるよう、更新頑張りますね! (2017年9月10日 9時) (レス) id: 6a5dd94cfe (このIDを非表示/違反報告)
霜月(((荒ぶる乙女(プロフ) - 今日も面白かったです! 頑張ってください!! (2017年9月10日 3時) (レス) id: 29b416f092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:萌々 | 作成日時:2017年9月7日 17時