第257話 緊急回避 ページ16
(まずい!!)
神槍ダスカロンの聖裁・
危険を察知した練紅明は、瞬時に全身魔装を展開し、自身の身体や、中庭にいた者たちを城の外へと転送した―――。
◇◇◇
背中に伝わるひんやりとした地面の感触、草花や土の匂い。
練紅明が目を開けると、そこは深い森の中であった。メイが、心配そうに紅明の顔を覗き込んでいる。周りには、先ほど中庭にいた者たちが大勢いる。
「紅明おにいさん! よかったあ…」
「ここは………?」
「アステラス王国のすぐちかくの森だよ!」
「ルカ殿は今ごろ、城の中で暴れているかもしれません。負傷者を出さないためにも、早く戻らなければ………っ!」
慌てて上体を起こそうとした紅明は、頭を押さえて顔を歪ませた。メイがその体を支える。
「紅明おにいさん!!だいじょうぶ!?」
「ええ、平気です…。ただ、私は先ほど多くの人間を転送した事で、
「そっか…じゃあ、しばらくはここで休んでたほうがいいね……。
ところで、マリアと紅炎さんはどこにいるか、紅明おにいさんしってる?」
「え?」
メイの言葉を聞いた紅明は、目を丸くし、目の前にいる者たちの顔を一人一人見ていくが、その中にマリアと紅炎の姿はなかった。
男の顔がみるみるうちに青ざめていく。
「…別の場所に、転送してしまった……?」
「どこに転送したの?」
トラルークが怪訝そうに尋ねる。紅明は頭を抱えて首を横に振った。
「私にもわからないのです…さっきは必死で、ただルカ殿の技が皆に当たらないことだけを考え、全員を被害が及ばない場所に転送しようとしたのですが……どうやら、あまりにも多大な
「わたし、ふたりのいる場所、占ってみる!!」
メイが鞄の中から神晶ミラスを取り出し、手をかざすと―――、激しく吹き荒れる吹雪の中で凍えているマリアと、紅炎の姿が映し出された。
それを見て、その場にいた者たちは驚愕の表情を浮かべた。
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長い間更新が滞ってしまい、申し訳ありませんでした!! 少しずつペースを戻していき、必ず完結させます!
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ちぇりい(プロフ) - ネコ2世さん» ありがとうございます!!!マギも完結しましたし、まだこの小説を読んでくださっている方がいることに驚き、とても嬉しいです! 頑張って完結させますね!! (2022年1月27日 23時) (レス) id: 3c2f248552 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - みっちゃんさん» まだですが、頑張ります!! (2022年1月27日 23時) (レス) id: 3c2f248552 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ2世(プロフ) - この作品を読んでいてファンになりました!美少女達の恋の行方や世界を救えるのかなど続きが気になります! (2022年1月24日 5時) (レス) @page40 id: 70e333ef08 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん - これって物語完結したんでしょうか? (2021年4月28日 23時) (レス) id: 9e3370e2e5 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりい(プロフ) - (*∀*)ノさん» コメントすごく嬉しいです!!ありがとうございます!! 大好きになっていただけてかなり嬉しいです! 今後もマリアの活躍を楽しみにしていてください。 (2019年4月15日 0時) (レス) id: 3c2f248552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぇりい | 作成日時:2018年3月30日 16時