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安室は「えらく信用がないな」と言い捨てた。


それはそうだろう。


自分も彼らを利用し、赤井の身柄を捕縛しようとしていたのだから。



今日もポアロの仕事を終えると安室はAの家に向かった。




実際のところ自分でもよく分からなかった。

最初は彼女の立場をなにか利用できないか、、

そんなことを考えていたことは認めよう。



組織の命令で大物政治家の暗殺のときそもうだった。

SPを始末し、ベルモットが彼女に変装し、

そして俺が彼女の視線を逸らさせた。




実際それだけで良かったのに。

街で出会った時にまたなにか利用できないかと声をかけた。



でも彼女と接するうちに、

なぜか彼女に癒しを求めていたのは事実なのだ。




(この俺が一人の女性に固執するなんて)




癒しを求める、

心休まる場所がそこにあるなんて。





「透さん、おかえりなさい」

「… … …」

「…?どうかしたんですか?」

「あ、いや…いいな、って。」

「わっ!」


玄関先で上着を預かってくれるAを思わず抱きしめた。


ここのところ忙しすぎて彼女を一人にさせてたし、

なにより自分にAが不足している。



「透さん?何かありました?」

「んー…癒される」

「ふふ、おかしな透さん」



「ご飯できてますよ」って促してくれて

今日も彼女の美味しいご飯を食べる。


ここだけは自分が唯一普通の人間で居られる場所で。



「誕生日はどこに行きたいですか?」

「え…そんな出掛けるなんていいですよ」

「今度新しくなる東都水族館とかどうですか?」

「…行きたいです」

「ん、じゃあ決まりですね」



彼女は少し眉を下げて「ありがとうございます」って微笑む。


失いたくない…そう思うのは事実だった。


それが例え、『安室透』としてでも。

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設定タグ:安室透 , 降谷零 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
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NANA(プロフ) - アオさん» アオさんありがとうございます!訂正してきます^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 薔薇さん» 薔薇さん初めまして。楽しんでもらえて嬉しいです^ ^続きもよろしくお願いします^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ちりさん» ちりさん初めまして。キュンキュンしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 安室さんに仕事は休みをとったのは、夜のうちに言っていましたよ? (2018年5月4日 9時) (レス) id: 95a693fe0b (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - とても素敵なお話で、更新を楽しみにしていました。執行人編、とても楽しみにしております。 (2018年5月4日 0時) (レス) id: cb8b72a93d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NANA | 作成日時:2018年4月28日 16時

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