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お昼ご飯を食べ、昼休みも終わりそれぞれのコスチュームを持って更衣室へ向かった。

「鷹見のコスチューム見たい!」

芦戸ちゃんは、もう既にコスチュームに着替えていた。

速い。

「いいよ〜ちょっと待ってね」

コスチュームの入っているスーツケースを開く。

私のコスチュームは、熱や破れとかに強い最新の布をベースに通気性の良い物を使ってもらっている。

全身タイトなパンツスタイルのコスチューム。

色は、羽に馴染む赤色のコスチューム。

費用がかさむので余計な装飾は付けず、救助活動に参加できるよう大きめのヒップバッグをつけてもらった。

そのヒップバックには、包帯や痛み止めなどが入っている。

今の時期寒いので、コスチュームの下にヒートテックを着て同じ素材の上着を羽織っている。

「わあああ!かっこいい!」

芦戸ちゃんの声に、皆もわたしのコスチュームを見る。

「救助活動にも適しているなんて!ヒーローの卵の鑑ですわ!」

「私の“個性”どっちにでも使えるから、念の為に毎日持ってるんだよね〜。まだ1回も使ったことないけど笑」

「てか、柊翠、サラシ巻いてたんだ」

耳郎ちゃんが、私を見る。

「うん。あっていい事ないからね。

ヒーロー活動では邪魔だから。

でも、翼が邪魔で上手く負けないからもう1日サラシ巻いてるの。」

「かっこいいわ。柊翠ちゃん。」

「おしゃれ!!似合ってるよ!柊翠ちゃん!」

梅雨ちゃんと透ちゃんが褒めてくれて、私のやる気は100まで到達していた。

「みんなのコスチュームもかっこいいよ!?

透ちゃんとヤオモモは“個性”にすごく合ってると思う!

耳郎ちゃんも梅雨ちゃんも芦戸ちゃんも雰囲気に似合ってるし!

お茶子ちゃんのコスチュームは自分の“個性”の弱点のカバーに特化しててかっこい!」

「ほんとほんと!?実力あり、かわいさありで有名な柊翠ちゃんに褒められるのは嬉しいなぁ〜」

「みなさん、そろそろ行きますわよ!」

みんな着替え終わっているのに、話し込んでいたから授業に遅れそうになった。

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作者名:あずさ | 作成日時:2022年11月29日 19時

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