警視庁捜査第八課の新米刑事ちゃんの名推理。 【 黒バス 】

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『―――!!!』



『―――――?!』





笠松警視に連れて来られたのは取調室に隣接した所謂"面通し"の部屋



マジックミラー越しに見える、3人の容疑者と取り調べをする松山警部。






笠松「一番奥から
…ガイシャの息子である田上アユム、その恋人の弓沢夏江

そしてガイシャの秘書をしていたという、道場辰三郎」





「秘書って、男の人なんですねえ……」




笠松「秘書と言うよりは、執事みたいなもんだったらしいからな。



アユムは、とても真面目で熱血な性格で空手部主将だったが
怪我で大会に負け引退して以来は人が変わったように女遊びが激しいんだとか。



弓沢は、アユムと同じく男遊びが激しい。が、最近はメッキリ減ったらしいな。
つまるところ、アユムにゾッコンってわけだな。


道場は、キックボクシングが得意だったためガイシャのボディガード兼秘書に。
今、ギプスをはめてはいるが今は何とか歩けるらしいぞ」





「うーん、犯人は一体どうして弱らせてから殺害したんでしょうか……


わからないですね。笠松けい、し?笠松警視!?」





笠松「ナ、ナンダ」





初めて会った時のように真っ赤な顔をして、ギギギと音が出そうな位


ゆっくり振り返る笠松警視。






「何だ?じゃありませんよ!!どうしたんですか!?」





笠松「イ、イヤ……キニスルナ。ダイ、ジョウブ、ダ」




「どう見ても大丈夫じゃないですけど?!」








『笠松!!!』







「に、虹村警部補!!笠松警視が!!」





虹村「ついさっき思い出してな、ココって密室だったという事を」




「密室?」




虹村「笠松は、女性が苦手だと言ってただろ?
いくら、頑張ってるとはいえ流石に密室で二人きりだと笠松は機能しなくなる…



って言いに来たんだが、遅かったな。



笠松、バトンタッチ」






笠松警視は、かくんとうなだれる。
多分、本人としては頷いたつもりだろうけど。





そして、ガシャンガシャンとロボットが動く様な

たどたどしい足取りで部屋を出て行った。




虹村「悪いな、アイツに悪気はないんだが」




「いえ!!大丈夫です!!」

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