警視庁捜査第八課の新米刑事ちゃんの名推理。 【 黒バス 】

●　新米刑事、第八課での最初の事件。 ページ7

『事件だ』





こっちに異動してすぐ。

翌日の事だった。






どうやら、他殺体が見つかったらしい。






立ち上がった笠松警視は、次々に捜査に駆り出す人を呼ぶ。








『虹村、宮地、伊月、氷室、高尾。





そして、A』









私の名前も入っていた。






『森山はプロファイルの準備をしろ』






午前1時


.


.




事件があったのは都内にある公園。




日が傾くと、広場の真ん中にある石で出来た噴水が日に明るく照らされることから


"明石公園"とも呼ばれる。









笠松「八課だ」




『現場はこっちです!』






野次馬をどうにか潜り抜けた私たちは、さっそくガイシャさんとご対面。





松山「よう、A」



「ま、松山警部!!」



笠松「松山、ハチケイの出動要請があったってことは

お宮入り寸前ってことなのか?」




松山「まあな。




ガイシャは、田上十蔵。どっかの企業で代表取締役を務めてたらしいな。
死因は…」




伊月「死因は、鋭利な刃物を一突きでの失血死。
首に強い力で圧迫された痕跡があるから……


…まあ首を絞められたうえでの刺殺……ん?」





虹村「なんで、そのまま絞殺しなかったんだ?」




松山「お宮入りと言うよりは、不可解な点が多すぎるってだけだが……

ハチケイには優秀な人材揃いだと聞いてな」






宮地「おい高尾、何か状況がわかったことはあんのか?」



高尾「えーと、まあ。


殺害された時の状況は、なんとな…くｯ!!!」




宮地「ｯ!?…お、おい、たかｯ………死ぬ!!」




突然高尾さんが、宮地先輩の首を絞める。



「た、高尾さん…何して……」



高尾「こんな風に、正面から首を絞めた後…」




そして、すぐにパッと離す




宮地「テメ……高尾……」




高尾「ナイフを持って刺した……ってとこですかね」




宮地「ですかね、じゃねえよ高尾ｫ!!!ちょっと面貸せよ轢くわ」




高尾「痛い痛い痛い!!!ギブっす!!宮地サン!!!」






「「「「………」」」」




虹村「おーっし、あいつらは無視するぞー」




氷室「Aちゃん、ああいうの毎回あるんだ。ごめんね?」




「え、いや……」

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