24言目 ページ25
Aサイド
空気がピシッと音がなりそうなくらいに綺麗に凍り付いた
……え?今、及川先輩はなんて言った…?
私が腕を庇っている?
バカな、痛がる素振りは見せていなかったし、仕事はしてたし、そもそも及川先輩は私がいつも仕事をしているって信じていないじゃないか
この思考に約0.5秒
……このままじゃ、埒が明かないな
ふっ、と軽く息を吐けば頭も幾分かは冷静に働き始める
……さて、この人は何を根拠にこんなことを言い始めたのか
聞いた方がいいのか……?
『どうしてそのように思われたのですか』
ノートにペンを走らせて疑問を書く……が、これを見せる機会は無かった
「あ?急になんだよ、クソ川」
「ちゃんと説明するからクソ川はやめて?!岩ちゃん!!」
ごほんっとわざとらしい咳払いをしてから、及川先輩は話し始める
「紫吹が腕を庇っているってのは凄い分かりやすかったじゃん。タオル持つとき無意識にだろうけど右側に重心傾けてた。それに、さっきもさすってたでしょ」
『よく見られていますね』
「……まぁ、ね」
軽く苦笑いを浮かべる及川先輩はもう一つ、爆弾を投下する
「あとさぁ……日芽香ちゃんって、もしかして仕事してない?」
……いや、ちょっと待て。頭が状況の急激な変化に追いつかない
及川先輩、昨日まで日芽香ちゃんを庇うような発言してたよね?…よね?
何故、今日いきなりこんなこと言い始めるんだ
「まずだけど……日芽香ちゃん、昨日も遅れてきたし今日もまだ来てないじゃん?それなのに準備はされてるって時点でおかしい。それにまっつん」
ビクッと分かりやすく肩を揺らす松川先輩
でも、そんなのはお構いなしらしい
容赦なく、事実を述べていく
「まっつんは日芽香ちゃんが仕事してて、紫吹が仕事してないって思ってたでしょ?なのに、今日来てみれば紫吹の手伝いをしてるし……流石におかしいじゃん」
「……いや、だからAが怪我してたから」
「確かにそれも理由かもしれないけどさ。……なんで名前呼びなわけ?そんなに急に心境って変わるものなの?」
……私の入る隙がない
これどうすればいいんだ
「……先輩。これ、どういう状況ですか?」
『私が教えてほしいよ。あと、バックハグしないで』
「……塩キャラメル三箱」
『思ってたより代償大きかったから、もうこのままでいいよ』
いやほんとにどうすればいいのか教えてほしい、切実に
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イオネラ(プロフ) - もちことさん» ほーい!まぁ更新遅いけどね(( (2020年9月19日 13時) (レス) id: feed84403c (このIDを非表示/違反報告)
もちこと(プロフ) - 待ってましたよォォオ!おかえりなさいでふ!楽しみに待っとります! (2020年9月19日 12時) (レス) id: 825cd871c1 (このIDを非表示/違反報告)
イオネラ(プロフ) - 時透翔陽(暗殺教室、ハイキュー、三代目LOVE)さん» ただいまです!ありがとうございますっ! (2020年9月19日 11時) (レス) id: feed84403c (このIDを非表示/違反報告)
時透翔陽(暗殺教室、ハイキュー、三代目LOVE)(プロフ) - お帰りなさい(^.^)(-.-)(__) これからも作品読みます(^-^)v (2020年9月19日 11時) (携帯から) (レス) id: 6d421c109e (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - イオネラさん» 体調には気をつけて頑張って下さい(^^♪ (2020年5月26日 15時) (レス) id: e7726c7270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イオネラ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sbknmrnantsa/
作成日時:2020年3月14日 2時