‐夕暮れSong‐うた☆プリ

君と俺のカンケイ(音也side) ページ39

疲れきった顔で眠ってしまった君



俺、分かったよ


君は誰にも心なんて許してなんかない


君の痛みは誰にも癒せないんだ


そんな簡単に癒せはしない


香月の顔を見つめて小さく呟いた


音也「俺には癒せないけど.....守るから」


音也「だから安心して今は眠ってて」


髪を軽く撫でると後ろから声がした


トキヤ「何をしているんです？音也........っ！？どうしたんですか！？何があったんです！？」


トキヤが香月の顔を見て少し.....少し以上に焦っていた


音也「香月のお父さんが来てたんだ、ちょっと疲れたから眠ってるだけだよ」


彼女の体は軽くて


部屋まで運ぶまでずっと何かにうなされていた


トキヤ「音也、貴方は何か知っているんですか？」


トキヤに聞かれて少し胸を締め付けられた


香月の過去.......


それは誰にも分からない、分かることはできない


痛みだから


香月には悪いけど俺の知ってる全てを話した


トキヤ「.........そんなことが.....」


香月は明るいフリをしていただけだったんだ


音也「俺、香月の事好きだよ」


そう言うとトキヤは目を見開いた


トキヤ「ここは恋愛禁止ですよ？.....バカですか？貴方は」


バカでもいい


音也「バカでもいいからあの子を守りたいんだ。誰かが側にいてあげないと消えちゃいそうでさ」


トキヤ「はぁ......私はそんなバカにはなれません。でも、彼女は貴方には任せられませんね。」


音也「それってどういう......」


香月を見つめて少し微笑むとそのまま目を反らさずに言葉を続けた


トキヤ「私も.....好きだからですよ」


俺は情けない表情でトキヤを見た


嘘だよね.....


音也「俺は.....トキヤには負けないから！」


君と俺の関係はまだまだ深くはないけど


きっと。



いつか君をこの手で抱き締めたい。


だから、トキヤには諦めてもらうよ

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