オタク度 134% ページ34
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教室が近付くにつれて、多くなっていく男の子。
四方八方を敵に囲まれたような感覚に襲われた私の顔は、自然と下を向いていた。
「Aちゃん、大丈夫?顔色が優れないけど……」
「……ごめん、大丈夫。入ろうか」
これ以上、迷惑を掛けてばかりじゃダメだ。
嫌なことは、少しでも我慢しないと。
でも……
(行きたくない……怖い……)
教室の前で立ち尽くしていた私は、鳴上に一言「ごめん」と謝ると、逃げるようにこの場を去った。
行き先はもちろん保健室で、ドアを開けると佐賀美先生が待っていた。
「おはよーさん。今日は、皆と同じ時間に来れたんだな。偉いぞ」
「行けると思ったんですけど……やっぱり、まだ早すぎました……」
「そうか、よく頑張ったな。顔色悪いから、奥のベッドで休んどけ」
先生の言葉に一つ頷くと、バッグを持ったまま一番奥のベッドのカーテンを閉め、その上でうずくまった。
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夏李 - とても面白かったです。! 続編楽しみにしてます! (2019年12月7日 16時) (レス) id: 663d9c3cae (このIDを非表示/違反報告)
凛緒(プロフ) - この作品大好きです!凄く胸にきました。続編が出来ることを楽しみにまっています! (2019年5月1日 16時) (レス) id: 49089506da (このIDを非表示/違反報告)
みかん中毒者 - 1~3全部見ました!!共感できるところもあって面白いです!頑張ってください!! (2018年1月24日 18時) (レス) id: eea0661623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水神友花 | 作成日時:2018年1月21日 17時