50.There is no courtesy ページ17
Aside
「っ、やめてください!!」
目の前には銃を構える男と、その銃の先にはトド松さんが。取り乱す私とは裏腹に冷や汗を垂らしながらも絶望した目で睨むトド松さん。
「なに勝手に俺らの縄張りへ入ってるんだぁ?」
「そんなに礼儀正しい輩はいないの、しってんでしょ」
ねぇ、糞爺。と、その真っ黒に染めあがってしまった瞳を尖らせ問う。
「そうだなぁ…」
クククと不気味に喉を鳴らしながら、葉巻をふぅと口に当てた。
「だとしたら、ここでテメェの頭ぶち抜いちゃっても異論はねぇよな?」
「そ、れは…!!!」
「ハハハ!!冗談だよぉ、冗談っ…」
冗談には見えないほどの殺気は、私でも感じ取る事ができた。それはまるで、私達が生死との境目に立っているようなものだと教えるようだった。もう、そんなことはわかっているのに。
すると、カチャリと銃を構える音がした。音のする方目を受ければトド松さんの頭に銃を当てるその男の頭に、銃を当てた人がいる。
「俺は今ここでお前の頭をぶち抜きたいが異論はないか?」
「はっ……」
「かっ、カラ松さん!!!」
「兄さん!!!!」
遅れてすまなかった、そう言いながら微笑む彼はこの場には違和感を覚えるほどだった。
「そうだなぁ、じゃあ……」
そう言えば男はくるりと回りカラ松さんの頭に銃を当てた。
私もトド松さんもまるで苦虫を噛み潰したような表情をしていた。そして溜まった唾を飲む。
やめてくれと叫ぼうとしてもその言葉は喉で詰まってしまう。まるで、邪魔をするなと押さえつけられるように固まった体。
カラ松さんと男がニタリと笑いながら同時に銃を弾けば、私の視界は真っ赤になった。
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青柳(プロフ) - OnePineさん» 嬉しい言葉ありがとうございます、そんなこと言っていただけて本当に嬉しいです。とりあえずこの話を終わらせまして、そこからまた次の話に入るか検討中です。本当にありがとうございます! (2018年5月12日 10時) (レス) id: e6bd26296f (このIDを非表示/違反報告)
OnePine - コメント失礼します!この話をもっともっと読んでいたいです。ゆっくりでもいいので続けて欲しいです!よろしくお願いします。 (2018年5月11日 23時) (レス) id: cbe4ed7f38 (このIDを非表示/違反報告)
青柳(プロフ) - ミモさん» ゆっくりと更新していきますので気長にお待ちください〜!!ありがとうございます! (2018年1月21日 23時) (レス) id: e6bd26296f (このIDを非表示/違反報告)
ミモ(プロフ) - ハピエン期待ですっ!更新ファイトです! (2018年1月21日 19時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
青柳(プロフ) - 和奏*(WIIU)さん» ありがとうございます、最新も少しずつですが気長に待っていただけると嬉しいです! (2017年8月24日 11時) (レス) id: e6bd26296f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうひ | 作成日時:2016年12月23日 22時