30話* ページ32
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目の前で幸せそうに笑う二人を見ると、とても胸が苦しくなる。
心の中に居るもう一人の自分が、悲しそうな顔をする。
【どうして私じゃ無いんだろう】
【私だって十四松の事好きなのに】
【お姉ちゃんが羨ましい】
【憎い】
そう言いながらもう一人の私が幸せそうに笑うお姉ちゃんをギロリと目に涙をためながら凄い形相で睨む。
【ねぇ。もう一人の私。貴女はこれで良かったの?
私はとても辛いよ?ねぇ。貴女も辛いでしょ?だって。
私は貴女のもうひとつの心何だから。後悔。してるよね?
ねぇ。こんな結末壊しちゃお?】
そっと手を差し伸べてくるもう一人の私。
だが、私はその手を掴まなかった。
【どうして!?】
『これは私が考えて考えて決めたことだから。
お姉ちゃんと十四松が幸せになる道を選んだのは私自身だから。
だから、これで良いの。私は充分幸せだから。』
【そう……そうやって自分にまで嘘をつくんだ。貴女。一生後悔することになるよ。】
『後悔なんてしない。』
私がそう言うともう一人の私はあっそ。
と、言って暗闇の中へと消えていった。
そう。これで良いの。
お姉ちゃん達が幸せになれれば私は幸せなの。
だから、後悔なんてしていない。
していない…
気付けば目からは大粒の涙がこぼれ落ちていた。
本当は後悔だらけだよ。
十四松の事。私だってお姉ちゃんに負けないくらい好きなのになぁ。
本当。世界は不公平だ。
お姉ちゃんのやつ。今度十四松傷付けたら絶対許さないんだからね。
だから、絶対に幸せになってね。
end
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蓮城桜 - 恋が叶わない辛さがよくわかるのでとてもうるっとというかスゴく泣きました!ほかにもこの気持ちがわかってくれる人はいますか? (2017年7月11日 22時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
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