くのじゅう ページ11
今まで"何かを守る"なんて考えたことなかった。
私はただ、情報を集めてそれを依頼主に渡す。
忍びなんて、それだけの価値しかない物だと思っていた。
「A、アンタが守りたいものはアンタが決めるの」
「私が・・。・・でもッ」
忍びの仲間たちはもちろん大切だ。
だけど、今の私には認めたくはないけれど神威も――・・
「大丈夫よ」
猿飛先輩は、私の肩を力強く握った。
「テメーの心配は無用だ」
「さっ、坂田さん・・!?」
突如飛んできた声に振り向けば、久しぶりに見る死んだ魚の様な目。鬱陶しいほどの天パ。
「なっ、なんで・・!」
「お前の頭に頼まれたんだよ。てめェらを頼むってな」
その言葉を聞き、猿飛先輩の方に向き直れば、猿飛先輩は一つ頷いた。
「アンタの好きな道を選びなさい」
いつも見せないような笑顔とともに、渡された忍び道具。
猿飛先輩愛用のくないとまきびし。
それを着物の袂に入れ、坂田さんに向き直る。
「猿飛先輩を・・みんなのことをよろしくおねがいします」
「不本意だけど承った」
そんな坂田さんにいつもの如く、飛びつく猿飛先輩を払いのけ坂田さんは私の背中を押した。
「行ってこい」
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神阿(プロフ) - shiyuさん» 楽しんでいただけたようでとっても嬉しいです!ありがとうございました! (2016年7月31日 21時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - ダイヤモンド・プリンセスとこの作品を読ませていただきました!後評価もさせていただきました(^^) とってもとっても面白かったです…!! (2016年7月31日 2時) (レス) id: aae2baa091 (このIDを非表示/違反報告)
真昼(プロフ) - はい!いいご返事期待してます!頑張って下さいね!p(^_^)q (2016年5月6日 22時) (レス) id: 193a3f96c8 (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 真昼さん» 検討させていただきますね!ありがとうございます! (2016年5月5日 22時) (レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)
真昼(プロフ) - 最終話?見ました!楽しかったです!その後が、気になります!続編書いて欲しいです! (2016年5月3日 11時) (レス) id: 193a3f96c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時:2016年4月18日 20時