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弐幕 ページ1

「空気・・酸素・・」



ある港、のびのびと手を伸ばせば広がる空気。潮風。酸素。

晴れ渡った青い空。

それに浮かぶ白い雲。

心地のいい音とともに波を立てる海。

泳ぐ魚。



何カ月ぶりであるだろうか、地球。



「こんなに、空気が美味いとは・・」



チャイナ服に身を包んだ忍び、もといAは呟いた。

勿論、隣には奴・・神威が小首を傾げながら私を見る。



「何ぶつぶつ言ってんのさ」

「久しぶりの地上を堪能してるのよ」



不意の地面との別れがあり、故郷の素晴らしさを改めて思い知った。

勿論、星潰しやらなんやらで数回程度ではあるが、別の星に降り立ったとはいえやはり地球は格別だ。


空気が澄み渡ってる感じがする。



「さ、行くよ」



久しぶりの地上との再会を喜んでいれば、呆れた顔をする神威。

私から地上を奪っておいて、よくそんな顔ができるものだ。



「わかってるわよ」



吉原を抜けた港に船を停泊させ、今日から三日間地球に留まり吉原の偵察だそうだ。

勿論、地球出身。現在春雨第七師団に所属させられている忍び、私には都合の良い機会。


これを逃すわけにはいかない。

もとより、頭達に報告しておきたいことも山積みだ。

更に、今までの一度たりとも頭や猿飛先輩、その他忍びの仲間たちとは連絡が取れていない。


猿飛先輩はああ見えて心配性。

一度、私がヘマをやらかし相手に捕まった時も、大騒ぎをしていた。


多分、今回も――・・


頭の中で綿密に逃げるための細断は立てた。

あとは実行するのみ。


しかし、頭の片隅に引っかかる一つの靄。

作戦を立てれば立てるほど、それは大きく広がっていった。

くのいち→



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神阿(プロフ) - shiyuさん» 楽しんでいただけたようでとっても嬉しいです!ありがとうございました! (2016年7月31日 21時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - ダイヤモンド・プリンセスとこの作品を読ませていただきました!後評価もさせていただきました(^^) とってもとっても面白かったです…!! (2016年7月31日 2時) (レス) id: aae2baa091 (このIDを非表示/違反報告)
真昼(プロフ) - はい!いいご返事期待してます!頑張って下さいね!p(^_^)q (2016年5月6日 22時) (レス) id: 193a3f96c8 (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 真昼さん» 検討させていただきますね!ありがとうございます! (2016年5月5日 22時) (レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)
真昼(プロフ) - 最終話?見ました!楽しかったです!その後が、気になります!続編書いて欲しいです! (2016年5月3日 11時) (レス) id: 193a3f96c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/  
作成日時:2016年4月18日 20時

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