【戦国BASARA】どうやら私の青春は間違っているようです。-第２章-

恋愛事なんてこの小説に合わんよ・・。 ページ10

「貴様ァ、何が可笑しいッッ！！」

『いやぁだって、ハハッ、ハハハァッ！！』

「私のことを笑っているのだろう・・！！」

『いや、全然、そんな、んじゃ、ないよ・・！！ヒーッ！！』

「説得力がない！！」

駄目だ腹筋痛い。とりあえず落ち着こう。


『・・石田君は服部君と環が、その、つ、付き合って・・ブッ！！付き合ってると思ってんの？』

「・・あぁ。」

『付き合うわけないじゃん』

「・・・は？」

ばっさり言うと、間抜けな顔をする石田君。
やめてツボる

『あの二人は付き合ってないよ。』

そう言うと、少し安心したような顔をする。

『あれはね、環の一方的な片思いなだけ。大丈夫だってば』

「・・・・そう、か。」

『あれれ』

再び落ち込んだ表情の石田君。

・・あぁ。そういう事か

『石田君、環の事好きなんでしょ』

「ッッ！！な、な・・・！！そんな事ない・・ッ！！」

『そのわりには顔真っ赤だね』

「ッッ！！」

『・・それにしても想い人が環とは。苦労するね石田君。環は厄介だよー？』

「・・侮辱しているのか・・？」

『いや、そんな事ないって。落ち着いて。」

環を少しいじると本気で怒る石田君。・・こりゃ、そうとう好きだなオイ

『にしても、一日でそんな好きになるようなモンかな？・・まぁ私が言えた義理じゃないけど』

徳川君の件があるしね。

「・・あいつは、私の鍵を探してくれたのだ。私を怖がらずに、・・また、そこらの女子のように媚を売ったりもしなかった。自然と不思議な気持ちになったのだ。」

まぁ、環ならありえそうだな。
うんうんと頷いていた。

「そして、・・気づいたら、あいつばっかり見るようになった。・・それを刑部に言ったら、恋、だと・・。」

『それ典型的な一目惚れやん・・』

てか大谷君に言っちゃったのかよ・・Ｏｈ・・。

「・・だが、名前も知らず、どう話しかけて良いのか分からなくなった。そしたら、半蔵が来た。」

あぁ、放課後のアレか

「半蔵は名前も既に知っていて・・。その、付き合ってはいないとの事だが・・。あいつは半蔵を想っているのだろう・・？」

『まぁね』

まぁクラスメイトの名前くらいねぇ・・。石田君の記憶力の問題かな、もしくは私達の影の薄さ？
あ、やべ涙が

「・・ならば、私のこの想いなど・・。」

『要するに諦めるの？』

「・・・結論は、な。呼び止めてすまなかった。」

そう言って帰ろうとする石田君を、

私は呼び止めた。

-続け-

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