23話 ページ23
テーブル席に着いて、
向かい合わせに座っている。
吉沢「…ほんとごめん、あんなべらべら喋っちゃって…困らせるだけなのは分かってんだけど…」
貴方「いえ！困ってるというか、驚いちゃっただけです。…あの、さっき言ったことって、本当ですか…？」
吉沢「こんな嘘言わないよ。笑
もっとタイミング見て言いたかったんだけど、
急に焦っちゃって、笑」
吉沢くんは少し余裕のなさそうな表情を浮かべる。
こんな顔もするんだなぁ。
今私だけに見せてくれていると思うと変に胸が高鳴る。
吉沢「ごめん、さっきの返事はいつでもいいし、
断ってもらっても大丈夫だから。
…じゃあ、帰ろっか。」
立ち上がった吉沢くんに、今の私の気持ちを伝えようと思う。
貴方「吉沢さん！
…料理、私で良ければ作らせてくれませんか？」
吉沢「…え、ほんと？」
吉沢くんは驚いた顔で振り返る。
思わぬ私の返事に拍子抜けしているようだ。
吉沢「ほんとにいいの？」
貴方「はい。…趣味っていうほど料理得意じゃないですけど、吉沢さんのために作りたい、です…」
あれ、吉沢さんのために、なんて言うつもりなかったのに、つい言葉が出てしまった。恥ずかしい。
吉沢「…っ、ありがとうAちゃん。
……めっちゃうれしい。笑」
吉沢くんは帽子もマスクもしているけれど、
くっきり二重の目が綺麗に弧を描くのを見て、
あぁ、吉沢くんは私の言葉で悲しんだり、喜んだりしてくれているんだと実感した。
吉沢「じゃあ食器見に行こう！
俺、Aちゃんとお揃いの食器欲しいんだよね〜」
貴方「っえ！？お揃いの食器ですか！？
ま、まままるでカップルじゃないですか！！」
いきなりの爆弾発言。
食器を買い足すんじゃなくてお揃い！？
そんなの歴代彼氏ともやったことないのに！！
吉沢「？…イヤだ？俺とお揃いの食器で同じご飯食べるの…」
吉沢くんはいきなりきゅるるんと目尻が下がった。
変なところで俳優魂発揮しないでっ！
貴方「…いやじゃないです……
っでも！お揃いは好きな人とやるべきです！」
吉沢「あれ？俺さっきAちゃんが気になってる人って言わなかったっけ？
つまりそういうことだから、お揃い買お」
また爆弾発言投下された…！！
貴方「す、す、好きまでは言われてませんっ…！」
スタスタと笑いながら歩いて行ってしまう吉沢くんの背中に、周囲に気づかれない程度の声量で叫んだ。
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synk - 一気読みしてしまいました！最高でした！もう更新の予定はないのでしょうか…？続きが気になります。頑張ってください！ (2021年11月1日 3時) (
レス) id: ffd759584a (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 34話のここの部分 私はというと、吉沢くんの気持ちに気付いて 胸を抑えて動かないでいる。 これ正しくは吉沢くんへの気持ちに気付いてではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) @page34 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは私の家に泊まらせるわけにはではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません｡｡｡ お久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 33話のここの部分 佐伯くんとはマネージャーさんのことだろうか。 分からないけど、とりあえず私の家に泊まるわけにはいかない。それは阻止しないと！ (2021年10月4日 1時) (レス) @page33 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - またまた続けてのコメントですみません。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年9月9日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二の腕 | 作成日時：2021年8月1日 21時
