24話 ページ24
結局お揃いの食器を一式揃えた。
吉沢「いや〜今日はいい買い物しましたわ〜」
貴方「それは良かったです…」
帰りの車の中、
何を言っても自分の意見を貫き通した吉沢くんに
疲れてしまった私は、げっそりした顔で吉沢くんに答えた。
吉沢「さっきはごめんね、
いきなり告白まがいなこと言っちゃって。」
貴方「あ、いえ…」
いきなり吉沢さんの声のトーンが下がるからびっくりした。
本人も気にしてたんだ。
貴方「…今はお付き合いとかは考えてないです、ごめんなさい…
吉沢さんを応援している方も多いし、
私はまだ吉沢さんに見合う女性じゃないので…」
吉沢「…」
貴方「でも、返事は必ずします。だからそれまで、
待っててもらえますか…？」
私の分際でイケメン俳優からの告白を保留するなんて
処刑案件だけど。
吉沢「うん。ずっと待ってるよ。
良い返事貰えるように俺も頑張るから。」
運転中でこちらは見ていなかったけど、
また私を好きにさせるような逞しい声ではっきりとそう言った。
________________________
空も暗くなってきた時間帯、
吉沢さんは私の住むアパートの前まで送ってくれた。
吉沢「じゃあ、また連絡するね。」
貴方「はい。今日はありがとうございました。」
吉沢「俺の方こそありがとう。
ご飯作ってくれるの楽しみにしてる。」
車を降りる前、吉沢さんは私の目を見てそう言った。
いくら辺りが暗いとはいえ、
こんなに見つめられると恥ずかしい…！
そんな凝視できるほどの顔面持ってないよ…！
吉沢「…ふふっ、かわい」
貴方「…え！」
恥ずかしくなって目をかたく閉じている私を見て
吉沢くんが笑った。
可愛いなんて、そう簡単に言わないで…照れるから。
吉沢「…またね、Aちゃん。
部屋入るまで気をつけて。」
貴方「あ、はい、おやすみなさい…」
何か言いたそうな顔をした吉沢さんだったけど、
気のせいかな…？
私は車を降りて、吉沢さんの車が見えなくなるまで
見送った。
今日一日、非現実的な体験をして
いざ我に返ると顔が熱くなった。
地元のロケ地にいた彼と話しただけで、
ここまで進展するなんて…
まるで漫画みたいな現実に、
小さく自分の頬をつねってみる。
貴方「…いてっ、」
"気になってる人"
吉沢くんの言葉が脳内リピートされる。
キュッと苦しくなった胸を抑えた。
貴方「好きです……」
.
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synk - 一気読みしてしまいました！最高でした！もう更新の予定はないのでしょうか…？続きが気になります。頑張ってください！ (2021年11月1日 3時) (
レス) id: ffd759584a (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 34話のここの部分 私はというと、吉沢くんの気持ちに気付いて 胸を抑えて動かないでいる。 これ正しくは吉沢くんへの気持ちに気付いてではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) @page34 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは私の家に泊まらせるわけにはではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません｡｡｡ お久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 33話のここの部分 佐伯くんとはマネージャーさんのことだろうか。 分からないけど、とりあえず私の家に泊まるわけにはいかない。それは阻止しないと！ (2021年10月4日 1時) (レス) @page33 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - またまた続けてのコメントですみません。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年9月9日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二の腕 | 作成日時：2021年8月1日 21時
