六十七 ページ31
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「なあ薬研。よく考えれば乱たちに無断で此処に来たのってまずいんじゃないか?」
「まずいって何がだ」
「いや、心配かけるだろ……」
森が「客が来た」と云って部屋から退出して数分。厚たちは何もすることがなく、ただただ暇を持て余していた。
「何なんだろうな。彼の人。雑談を交えつつ知りたい情報をさり気なく引き出そうとしてやがる。単刀直入に質問してくれた方がありがたいんだがなあ」
そう云いながら薬研は机上にあったマカロンを手に取る。
「裏があるよな。森鴎外、だっけ。ポートマフィアの首領で異能っていう変な力持ってるんだろ?」
厚もマカロンを手に取り、口の中にいれる。中々に美味だ。
「……政府の役人が云ってた通り此処はおかしい。異能に文豪と同姓同名の人間。明らかに別世界だ」
「歴史修正主義者の活動が活発なのも、何を修正しようとしてるのかすら今のところ判らねぇしな」
あまり好ましい状況ではない。薬研が手元のマカロンに視線を移す。
「……大将は何故、此処に招かれたんだ」
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織川(プロフ) - カティさん» ありがとうございます!こちらでもよろしくお願いします! (2018年3月27日 12時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
カティ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2018年3月25日 18時) (レス) id: 0319e8dbc2 (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - ななこさん» ありがとうございます!更新がんばりますね……! (2018年3月22日 20時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続編おめでとうございます!新着確認したら見つけたのですぐに飛んできました!更新頑張ってください! (2018年3月22日 20時) (レス) id: d4cba68423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織川 | 作成日時:2018年3月22日 20時