六十六 ページ30
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「検非違使は倒さなくていいんでしょうか……?」
前田が辺りを見回す。不慣れな土地に緊張しているのと、いつ敵が現れるのかという不安が入り交じっているようだった。
「万が一を考えてのことだろうね。怪我でも負ったら直すのは大変だよ。手入れ道具はあるようだけれど資源が少ないんじゃあ私や岩融さんみたいな刀は……」
「軽傷すら命取りだろうな。警戒して進むしかなかろうよ」
豪快に笑う岩融に周囲の人々が視線を寄越す。今剣が「もうすこししずかに!」と小声で注意した。
「それに手入れをするのにも霊力を使うらしいよ。主、此処に来てから霊力の消費が激しいんだ。無理はしてほしくないんだけれどね」
「霊力の消費が激しい理由としては僕たちの顕現を維持し続けているからでしょうか?」
平野の問いに前田が成程と相槌を打つ。
「普段は本丸が何とかしてくれるからいいものの……主は霊力が高い方ではない。このままじゃあ尽きる。そうなる前に対策を打たないと」
「たいさく、ですか?」
「顕現する刀剣男士を少なくするんだ。12振同時はキツい。なら6振に減らせばいいんだよ」
「その間顕現しない6振は如何する? 何処かに置いておくのは危険性があるだろう?」
「うーん……主が預かるのは大変そうだね」
自分や岩融を審神者が抱えられるとは思えない。一体如何すれば良いのでしょうか、と悩む平野と前田を尻目に石切丸はAが政府から貰った紙数枚を取り出した。
「此処で歴史修正主義者が出たそうだね。何か手がかりがないか捜索するよ」
中華街。数日前に突然現れた歴史修正主義者が残した爪痕が深く残っている。未だ瓦礫が散乱している現場に足を踏み入れた。
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織川(プロフ) - カティさん» ありがとうございます!こちらでもよろしくお願いします! (2018年3月27日 12時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
カティ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2018年3月25日 18時) (レス) id: 0319e8dbc2 (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - ななこさん» ありがとうございます!更新がんばりますね……! (2018年3月22日 20時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続編おめでとうございます!新着確認したら見つけたのですぐに飛んできました!更新頑張ってください! (2018年3月22日 20時) (レス) id: d4cba68423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織川 | 作成日時:2018年3月22日 20時