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六十五 ページ29

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「……それで、あの、本当はあと二人仲間がいるんです。ご存知ないでしょうか」


薬研と厚。探偵社にも寮にもいなかった彼らを探さなければならない。


「薬研と厚の写真ならあるよー! こんのすけが持っていった方がいいよって。ほら!」


乱がリュックサックから写真を取り出す。そういえば短刀たちは全員リュックサックを背負っていた。手入れ道具や他にも便利な道具を持ってきているらしい。


「どの子がいないんでしょうか?」


乱に渡された写真を眺め、中島さんは首を傾げる。粟田口派全員が写っており、誰が誰がなのか判っていないようだ。


「探してほしいのは薬研藤四郎と厚藤四郎。あ、乱の左隣に写っている人です」


「成程……了解です」


「未だご兄弟いたんですねー!」



ずっと写真を見ていた賢治さんが声をあげる。


「……包丁や毛利はきっと行きたかったんでしょうね」


「はい。かなりごねてましたよ。「人妻見たい」とか「子供を……」など。いち兄が宥めてましたが……」


平野がため息混じりに語る。2人を抑えるのに相当苦労したようだ。


「この水色の髪の人は兄?」


泉さんは一期一振を指差す。はい、と五虎退が返事をした。


「なあ主、このまま雑談を続けるのもいいが薬研と厚を探しに行った方がいいんじゃないか? 何かあったら一期一振にどやされるぞ」


鶴丸さんがさも恐ろしげに語る。短刀たちを驚かせては一期一振に怒られている彼が至極真っ当なことを云うとは中々珍しい。


「なら僕たちも行きます! 国木田さん、いいですよね?」


「嗚呼、敦と鏡花、太宰の3人で探しに行ってくれ。俺と谷崎は寮の周辺を。他は探偵社で待機」


「ぼくたちもいきます!」


今剣が意気揚々と手を挙げる。私は頷き、椅子から立ち上がる。


「今剣、岩融さん、石切丸さん、平野、前田。それから三日月さん、小狐丸さん、乱、五虎退、鶴丸さんに別れて薬研と厚を探しましょう。歴史修正主義者は見つけ次第撃破。検非違使に関してはスルーで」

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織川(プロフ) - カティさん» ありがとうございます!こちらでもよろしくお願いします! (2018年3月27日 12時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
カティ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2018年3月25日 18時) (レス) id: 0319e8dbc2 (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - ななこさん» ありがとうございます!更新がんばりますね……! (2018年3月22日 20時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続編おめでとうございます!新着確認したら見つけたのですぐに飛んできました!更新頑張ってください! (2018年3月22日 20時) (レス) id: d4cba68423 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:織川 | 作成日時:2018年3月22日 20時

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