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「あ、そろそろ俺門限がヤバいから帰るわ」
「ちょ、帰るなら全員で」
「それじゃあついてこいよ」
「お前はやいんだよ！このバスケ部が！！」
帰りは何もないと信じて
いや
なにかあるとは疑わずに帰り道をたどった
「おーし、帰るぞー！」
「つか俺も門限ヤバいかも」
「んじゃ走るか」
「おい心治己この野郎！！
運動部お前だけだろうが！！」
「えぇ〜？
科学と生徒会の力でどうにかできない？」
「「アホか！！」」
この山の持ち主に見つかることも
化物がいた気がしていたことも
全て忘れていつも通りの帰り
のはずが
「…っは？」
「心治己〜？」
「例のコスプレイヤーがいたのか？」
「っ…」
「なんか答えろよ」
「なぁ、あれ…」
「へ…」
立ち止まった心治己に追い付いて
同じ光景を見た
異形の何かが人だろうものを
食いちぎっている
全員ドサッと腰が抜けて崩れた
異形はそれに気づいたらしく
こっちをじっと見ている
異形は不気味な笑顔を浮かべる
「あー…最悪だ」
「あれに、ころ、される…のか！？
お、俺のせいだ…俺がここに誘わなきゃ」
「矢葉兎、今そうのいいから。
あんなの現実にいるわけないんだ。
きっとあれがコスプレイヤーで、
今は撮影中なんだろ」
人志は化物なんてありえない
そう思っているから冷静なんだろう
「そ、うか？」
「いや、んなわけ…」
化物がこっちに走ってくる
「ﾋｭｯ…」
「…あ゛、あ」
「たすけ…」
恐怖で上手く言葉を発せない
その時彼らが今見ているのはピンク色だった
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作者名：僕っ子くん | 作成日時：2023年12月15日 8時
