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「最近、何だかお前から変わった匂いがするんだが……」
「変わった匂い？」
パンダに言われて、自分の袖口を嗅いでみる。
鍛錬していたので汗の匂いはするが……
「私、そんなに汗臭い？」
「いやいや、そう言うんじゃなくてさ」
パンダのニヤニヤが目に映った時点で嫌な予感がして、はぐらかすような言動をしたが、多分それはバレているだろう。
「一言で言えば、女が男を惹き付ける匂いだな。お前、恋してるだろう」
パンダが核心を突いてきた。
「マサカソンナハズナイヨ……」
しまった、棒読みになってしまった。
「隠すな隠すな。最近、表情も女になっていて、艶があったぞ」
パンダのニヤニヤが止まらない。
「相手は誰だ？言ってみろよう、幼馴染みだろ？」
ニヤけた顔で詰め寄って来る。
何だか楽しそうだ。
しかし言ったら最後、パンダを介して確実に五条に筒抜けになってしまう。
長年秘めた恋心を、あっさり晒してしまえる度胸をAは持っていない。
「〜男子とパンダ禁制！！」
例え気心知れたパンダでも、女子の色恋に突っ込んで話は出来ない。
Aは必死の抵抗でその言葉を口に出した。
「何だよう、つれないなあ」
抵抗されて、パンダは態とらしくいじける。
Aはじゃあ、とパンダに問いかけた。
「パンダは自分が恋したとして、自分の色恋について私に話す事出来る？パンダや男子の心を持っていない私にだよ？」
その言葉にパンダは少し沈黙して
「無理だな。女子禁制」
と答えた。
「でしょ？」
「恋の相談って、意外と難しいって今妄想して理解した。下手したらセクハラになる」
セクハラって……一体どんな妄想をしたのやら。
(恋の相談か……)
『女としての悩みができたら私に言いなさい。相談に乗るから』
二ヶ月前の硝子の言葉が思い出される。
(もしかしたら、硝子姉さんは気付いているのかも知れない)
誰にも言えない秘密の恋。
いつ、どんな形で終わるかわからない苦しい想い。
でも、もう誰かに言ってしまいたい。
そして肩の荷を軽くしたい。
その相手は、残念ながらパンダではなかった。
(よし、体術の時間が終わったら処置室に行こう)
Aはすくっと立ち上がった。
「休憩終わり。パンダ、続きよろしく！」
えーっ！と文句を言うパンダだったが、少し元気になったAを見て微笑んだ。
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露里唄(プロフ) - レスの仕方もマトモに解っていなくて失礼しました。亀更新且つ機械オンチですが、温かく見守ってやって下さいm(__)m (2021年12月19日 22時) (
レス) id: d03abcb996 (このIDを非表示/違反報告)
露里唄(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメント有難うございます！思わずスクショしました（笑）この作品は五条オチを予定しています。良かったら、五条兄妹や周囲へのツッコミ等のコメントもお願いします。 (2021年12月19日 22時) (レス) id: d03abcb996 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 露里唄さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援しています。 (2021年12月19日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露里唄 | 作成日時：2021年10月13日 19時
