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＿＿＿＿
「 勿忘草駅 」を離れて再び銀河鉄道へと乗車した私とHiMERUさんは、他愛もない話をしていた。＿＿＿＿といっても、先程囁かれたことが脳内再生されてまともにHiMERUさんの顔を見ることが出来ないのだけれど。
「 寝顔、可愛かったですから 」
「 ｯ！？なっ、か、かわ 」
睫毛1本1本伺えてしまいそうな程近いHiMERUさんの顔と降り掛かった言葉に私の頭は警報が鳴っていた。
「 ＿＿＿＿また、赤くなってますよ 」
くすくす笑うHiMERUさんに何だかずっと弄ばれてるような気がして、少しむきになっていたのだろう。
「 も、もう…いいですからそういうの。アイドルとして振る舞うのは止めて下さい、思っても無いこと言われても、嬉しくないですし。」
「 ＿＿＿＿……… 」
しまった と思った。口走った言葉は彼を傷付けてしまったのではないか。私にわざわざファンサービスをしてくれているにも関わらずこんな態度は不躾だと、後悔しても遅いのに…。
「 あ、あの…御免なさい私 「 思ってるよ 」…ｯ？」
「 ＿＿＿＿思っていますよ。Aさんの事を愛らしいと思ったから、HiMERUはそう言ったのです 」
「 あっ……… 」
悲しそうに笑って私の手をそっと握るHiMERUさんが嘘を言っているようにとても思えない。と同時に自分に酷く嫌気がさして、謝罪の言葉を口にしながらその手を握り返した。
( はぁ……HiMERUさんが眩しすぎて自分が醜い )
どきどきする甘酸っぱい感情と、どろどろした憂鬱な気分が同時に押し寄せている私はきっと変な顔をしているのだろう。
( というかHiMERUさんのファンって言う訳でもないのに、こんなにHiMERUさんと共に時間を過ごしてしまっていいのかな )
そもそも彼を知ったのは今日なのに、色々な事が起こりすぎて、あまりにも素敵な人だと思い知らされるから、HiMERUさんのファンになってしまいそうで…
( いやいや現在進行形で受験生！今アイドル追っかけてる暇ないね私…… )
「 はぁ…… 」
「 ＿＿＿＿悩み事か何かですか？Aさん 」
「 うーん…ちょっと恋の悩みが 」
( あ、いや恋…ではないか？ファンになる感情って何なんだろう… )
「 ＿＿＿＿恋、ですか 」
ぽつりと呟かれたHiMERUさんの声は、静寂に包まれた車内に落ちていった。
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勿忘草色の蜜蜂 - HiMERU様、、、かっこよすぎて寿命縮みますヨ?! (2022年4月13日 15時) (
レス) @page8 id: e814718385 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれいと(プロフ) - HiMERU様と銀河鉄道に居たらもう天国でしかねぇ…!HiMERU様最推しなんで神作品と思いました！更新頑張って下さい! (2022年1月24日 23時) (レス) @page10 id: f9ab123213 (このIDを非表示/違反報告)
rufu(プロフ) - Chrisさん» 銀河鉄道の夜とっても素敵な物語ですよね…！原作がお好きな方にお読みいただき、私も凄く嬉しいです。ありがとうございます〜！ (2020年10月2日 12時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - 銀河鉄道だぁ〜！銀河鉄道の夜を愛しているので、凄い嬉しいです。 (2020年9月26日 11時) (レス) id: 313ba381d4 (このIDを非表示/違反報告)
rufu(プロフ) - わてぇさん» コメントありがとうございます〜！更新頻度少なくて申し訳ないです；；頑張りますね！ありがとうございます (2020年9月26日 0時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年8月11日 2時
