強気な姐さん

9話 ページ16

「えっ、」


「えっ、」


「······えっ？」




え？喧嘩、···え···？



「····すまん、

説明してくんねぇか？」



「····ボク、ね、もともと、青山の方にいたんだけど、高校に入ると同時に東京に上京してきたんだ。」


じゃあさっきのは訛りなのか、


てか、高校？


「··まて、ということは、エペルは高校に行ってんのか？」



「？そうだけど、、、龍宮寺クンもそうでしょ？」



「いや、俺は中学···」



「？···へっ！？嘘づいでも何にもなねよ！？

わー中学生の時はそったんじゃねがった、
年齢詐欺だ絶対高校卒業すて反社でもなんにでもなってら顔だ」


またまたエペルの訛りが出る。


「あの歳であの顔ど体格だばわーもおがったっきゃもっとレオナさんみだいなワイルドな漢にもなれるはずだ


そうだ！ご、ごめんね！僕がレオナ、じゃ無くて、Aサンに喧嘩売った、のを聞きたかったんだよね、

ちょっと長くなるんだけど、」



「(あっ、回想パターン··)」



あれは上京したばかりで右も左もわからなかった頃の話だ。







「こごが東京が


落ぢ着げ、向ごうでもわーさ喧嘩売った奴はみんな返り討ぢにすてけだんだ。

東京でも行げるはず、いや、やってみへる！」




あのころは田舎から上京してきてまだ気持ちが上がっていたからか、向こうでは近くの不良と同じように自分を舐めたやつは片っ端にシめてやると意気込んでいたエペル。




「おっ、可愛い子いんじゃん！！」



「えマジ！？」



「めっちゃかわいーじゃーん！」



「ねぇ君〜1人？暇なら俺らと遊ばねぇ？」



さっきのエペルのデカい声で言った宣言は聞こえなかったのだろうか。



「······」



「え〜？無視かよ？」



「そんなとこもかわいー」




「ﾁｯうるさぇなクソ」



唯々独り言のつもりで呟いたエペル


「は？何、お前。こっちが下手に出てりゃ


舐めてんじゃねぇぞゴラ！！！！！」



「あ"？なんだおめわーさしゃべってんのが？



舐めでんのはどっちだゴラ！

わーの事しゃべってんならタダじゃおがねぇ、ぶっ殺すてける！」



「何こいつ、男かよ」



「萎えんだけど」



「······おめら、絶対そのまま帰らせねぇ覚悟すとげ」

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