普通じゃない.25 ページ27
夢を見た。
それはとてもとても幸せな夢。
Aさんが笑っている。後ろに花が咲き飛んでいるかのように。
鮮やかで美しかった。
俺のそばで、ずっと、ずっと笑って俺の名前を呼んでいた。
あぁ、好きだ。大好きだ。
そう思って手を伸ばすと、Aさんは悲しそうにして遠のいて行く。
俺のそばから、必死に追いかけても届かない。
どうしてそんな悲しそうにするんだ。
君は一体何を思っているんだ。
嫌だ。
……行かないで。
｢……！！｣
ガバッと勢いよく起き上がるとそこは見慣れた場所だった。
俺の家。何年もずっとここで暮らしてきた見慣れた景色に、何故だかAさんが見えた。
｢……！？A、さん…？なんで…｣
｢おー、カラ松。起きた？｣
扉を開けておそ松兄さんが入ってきた。
その後にはチョロ松と他の兄弟たち。
相変わらずいつも家にいるな。
｢カラ松兄さん、もう大丈夫？｣
トド松が心配そうに言ってくれた。
あれ、そう言えば、俺は何故知らない間に家で寝ていたんだろう。
｢え？カラ松兄さん何も覚えてないの！？｣
その疑問にトド松がありえないと言った表情で説明してくれた。
ついでにチョロ松に熱図ろうかと言われて脇に体温計を挟んだままトド松の話を聞いていた。
｢Aちゃんがね、泣きそうな声で僕に電話してきたんだよ。カラ松さんが熱出したって言われて、焦って迎えに行けば、カラ松兄さん真っ赤な顔で倒れてるし、Aちゃんは終始今にも泣きそうだし、大変だったんだからね！｣
ほっぺを膨らまして怒ってるトド松にありがとうとごめんと言えば、それはAちゃんに言ってあげてと言われた。
｢そうだ、なんでここにAさんが…｣
俺が寝ていた布団の横で軽く頭を乗せて眠るAさん。
｢Aちゃん、泊まりでカラ松兄さんのことずっと看病してくれてたんだよ｣
トド松が少し優しそうな顔をして言った。
そこでピピッと計測完了の音が鳴って体温計を取り出す。
｢36度2…。うん、完全に下がったね｣
｢Aちゃんのおかげだね！｣
チョロ松と十四松がニコリと笑う。
その横で一松はただただカラ松に静かな視線を向けるだけだった。
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尾っぽ(プロフ) - skm130さん» わわ！お返事遅くなってすみません！こんな作品のためにお時間割いて下さりありがとうございます！またいつでもコメントしてくださると嬉しいです^_^︎ (8月21日 22時) (
レス) id: 96e7b68837 (このIDを非表示/違反報告)
skm130(プロフ) - こんなに素敵な作品と素晴らしい時間をありがとうございました。この作品が大好きです。コメント失礼しました。 (2019年5月5日 0時) (レス) id: d6899efe03 (このIDを非表示/違反報告)
尾っぽ(プロフ) - リカさん» まじですか！？！？！まじですか！？！？！うわぁぁぁほんとに嬉しいです泣、、私からしたらあなた様がお優しすぎて神です…これからもご期待に応えれるように頑張りたいと思います…！！ (2019年2月20日 23時) (レス) id: 4b3d387825 (このIDを非表示/違反報告)
尾っぽ(プロフ) - milkyさん» ええええ！！！私も幸せになって欲しいと思いながら書きましたが、泣いていただけるなんて嬉しすぎて私が泣きそうです(なぜ)こちらこそありがとうございますぅぅ…！！ (2019年2月20日 23時) (レス) id: 4b3d387825 (このIDを非表示/違反報告)
リカ - わあああ……こんなに泣いた小説初めてです……ほんとに作者様神すぎて……神作品でした！これからも応援しますっ！頑張ってください！！ (2018年2月26日 2時) (レス) id: aa7e1fa533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：尾っぽ | 作成日時：2016年6月21日 23時
