普通じゃない.17 ページ19
強く頷いた私に、あ、そう言えば、ともう一人の看護師さんが思い出したように言った。
「先ほどあなたにお電話があって、お店の方へ戻ってきてほしいと」
「…お店に…ですか」
確認するように言ってみると看護師さんは首を縦に振る。
お花を病室に戻して、きちんと看護師さんにもお礼を述べた。
あまり気が進まない思いを持ちながらお店に向かう。
赤塚商店街を進みお店が近づくにつれていろんなおじさんやおばさん、知り合いが声をかけてくれたが、今は少しお話をする気にはなれなくて手短に会釈をして済ませた。
お店に着けば、そこで待っていたかのように品入れでいつもお世話になっているおじさんがこちらに気付いて軽く手を上げてくれた。
小さく小走りして駆け寄ると、おじさんが私の視界から遮られた。
｢お願いします！！！｣
大きな声が聞こえたと同時に私の足が止まった。
それは私の視界を遮った───
──青。
｢…だから、ごめんね。僕にはどうしようも…｣
｢お願いします！！そこをなんとか…！！｣
おじさんは困ったように頬を片手でポリポリと掻き、こちらにヘルプの視線を向けた。
私と向かい合うようにおじさんが立っている。
その間で、カラ松さんがおじさんに向けて何度も土下座をしていた。
私に背を向けるようにしているから、気付いていない。
けれど、その姿は必死に、
額を地面に擦り付けるように。
｢……カラ松さ……｣
｢俺、何でもしますから…！！｣
声をかけようとしたけどそれはカラ松さんに遮られた。
何故だろう、なぜ私の体は動かないの、
……どうしてあなたは、
必死に土下座なんて…しているの……。
いつだって、カッコつけて、キザなセリフを振りまくあなたが、…
…土下座なんて、不格好な姿を……────。
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尾っぽ(プロフ) - skm130さん» わわ！お返事遅くなってすみません！こんな作品のためにお時間割いて下さりありがとうございます！またいつでもコメントしてくださると嬉しいです^_^︎ (8月21日 22時) (
レス) id: 96e7b68837 (このIDを非表示/違反報告)
skm130(プロフ) - こんなに素敵な作品と素晴らしい時間をありがとうございました。この作品が大好きです。コメント失礼しました。 (2019年5月5日 0時) (レス) id: d6899efe03 (このIDを非表示/違反報告)
尾っぽ(プロフ) - リカさん» まじですか！？！？！まじですか！？！？！うわぁぁぁほんとに嬉しいです泣、、私からしたらあなた様がお優しすぎて神です…これからもご期待に応えれるように頑張りたいと思います…！！ (2019年2月20日 23時) (レス) id: 4b3d387825 (このIDを非表示/違反報告)
尾っぽ(プロフ) - milkyさん» ええええ！！！私も幸せになって欲しいと思いながら書きましたが、泣いていただけるなんて嬉しすぎて私が泣きそうです(なぜ)こちらこそありがとうございますぅぅ…！！ (2019年2月20日 23時) (レス) id: 4b3d387825 (このIDを非表示/違反報告)
リカ - わあああ……こんなに泣いた小説初めてです……ほんとに作者様神すぎて……神作品でした！これからも応援しますっ！頑張ってください！！ (2018年2月26日 2時) (レス) id: aa7e1fa533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：尾っぽ | 作成日時：2016年6月21日 23時
