【マギ】溺愛してなにが悪い【練 紅炎】

1.婚約者 ページ3

紅炎side

｢兄王様、いい加減にしてください。｣


呆れた顔をしてこちらを見るのは弟･紅明

理由は一つ、
今日俺の婚約者が来るからである。


｢早く着替えてください！髪もこんなにボサボサで！！みっともないですよ！！｣

｢…すぐやる｣


そう言って自分の部屋に入る

一言で言えば…
















めんどくさい


だが、行かなければならない

そう思いながら服を着替える
それが終わると同時にコンコンとノックがなった


｢炎兄〜まだ〜？もう来てんだけど〜｣

｢今行く｣


………


？side

馬車に乗って約4時間がたった気がする

緊張…というか、いつもより冷静なのは自分でも気づいていた


｢緊張しているの？｣


そう優しく声を掛けてくれたのは小枝姉様だった
小枝姉様は私の18歳も歳上だ


｢小枝姉様…大丈夫です…｣

｢そう、何かあったら言ってね？｣

｢はい…｣

｢小枝は甘いのだ｣


そう言ったのは小枝姉様の双子の姉の桃姉様


｢…｣

｢桜様、煌帝国に着きました｣

｢えぇ…｣


私、桜は煌帝国第一皇子練紅炎の婚約者である

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