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反抗 ページ34

「___なん___。じょ____!」


動きにく…………
あぁ、俺は嵌められたのか
それは、そうと今の自分の状態を、知りたい


一ヵ所ずつ、ほん少し動かす


不自由なのは、手だけ
背の後ろで、手首を結ばれ床に寝かされている


俺が起きたことは、まだ気づかれてない…………多分
もう少し話を聞いておこう


「この見習い………! カメラを持ってたのよ! 冗談じゃないわ」


カメラしか、バレてない
スミレ様は、大層ご立腹でいらっしゃな


スマホと、録音機はどこだ………?
ポケットに入っていない


でも、スミレ様は持っていない
刀剣の誰かが、持っているのかー。
安心していいのかな?


「この見習いどうしてくれようかしら」

「一ヵ所ずつ、刺して殺そうかしら? 生き埋めも良いわね」


この結び方なら、俺でもほどけそうだ


一発で、ほどける場所を手探りで探し当てる


「いい加減にしろ」

「え………? どうしたの、鶴丸?」

「君には、もう着いていけない」


ヒンヤリとした落ち着いた口調で、反論する
見たものを凍らすような、冷ややかな瞳


おやおや、まさか刀剣みずから反論するのか


「大将いや、人間。お前は、もう用済みだ」

「な、何いってるのよ! 私が居なきゃ、一体誰が!」


必死に手を伸ばすスミレ様を、薬研さんが足で後ろに蹴る


ここまで、来ると色々心配…………
でも、どうしてここで反抗なんてするんだ
もっと機会があった筈

縄ほどき→←鈍器でドン



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作者名:さプる | 作成日時:2020年4月30日 15時

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