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「みんな、起きなさーい、学校遅刻するわよー!」

母さんの声に、目が覚める。

今の俺たちになるきっかけになった中一の時の夢を見た。

あの時の数字松はおとなしい方で、

特に一松は、いろんなものに振り回されて、

いちばん不安定な時期だった。

「おそ松!」

「かあさーん!おはよ!てか、え、みんなは…?」

「朝ごはん食べてるわよ!」

「えぇ〜!今日は早起きだよ〜?」

と、言いつつも、割と時間がやばいのは分かってる…

速攻で食べて、適当に制服を着て、やけに軽いカバンを引っ張り、

家を飛び出す。

あいつら、置いていきやがって…


がターン!

突然、路地裏からすごい音がした。

「えぇ、なに〜?」

はいっていくと…セーラー服の女子を囲む、

学ランの男子高生。

よく見ると、1対10くらいで一方的に暴力を振るっているようだ。

「…おい」

入っていこうとした時、上から黄色い影が降ってきた。

「女の子いじめるの良くない!僕でもわかる!」

やけにハキハキ叫ぶ弟は、どうやら俺に気づいてない。


あっという間に片付いて。

弟は、女の子にお礼を言われたあとで、気づいた。

「あっ、おそ松にーさん!」

「じゅーしまぁ〜つ?今のは何かなぁ〜?」

カラ松口調でウザ絡みしながら言うと、十四松はヘラヘラと笑う。

「えぇ〜?知らないよ?んーとね、助けたの!」

こいつ中学ん時もっとましな答え方出来たよな、とも思いつつ、そっかーと答える。

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作者名:華姫 | 作成日時:2017年7月29日 17時

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