【黒子のバスケ】帝光中バスケ部、強襲GO！【女主】

第9Q バッシュとバスケットボール ページ11

あの後、7時くらいになると二人とも帰っていった。

今は1人だ。

ふいに横の棚から昔使っていた濃い茶色のバスケットボールを取り出してみる。
ストバスで使い込んだせいもあって、今ではもう表面がすべすべで使えないし、今は使っていないから空気も抜けている。

試しに指先でボールを転がしてみるが、全然回らず思わず苦笑してしまう。
ベッドの横にポンと置かれているボールは、小学校卒業祝いとして親戚の1人から贈られた新品だ。
まだ明るいオレンジ色で、表面もゴツゴツしている。

でも、私はこっちの手に持っているバスケットボールの方が好きだ。

長く使い込んでいたから手に馴染んでいる。

バッシュだってそうだ。
中学入学祝いで一昨日母さんと一緒に選んで買ったバッシュはまだ大きくて、履きづらい。

しかし、いつかはこれらが自分に馴染んだものになるのだ。

それがいつになるのか。
それはまだ分からない。
だって、これからの練習量に関係するのだから。

私は、このバスケットボールで休日も練習して、このバッシュを穿いて、帝光中でレギュラーになって全国1位になるんだ。

そう考えると、
「早くバスケ...してぇ...。」

口元が欲求で緩んだ。



*
ちょっと色々訂正させて頂きました。
年末の冬期講習会がこれで一旦終了になりましたので、更に早い更新スピードで出来ると思います。

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