◇1362.収穫 ページ13
イヴ.
植物園の亜熱帯ゾーンにある、畑に私達は赴き、目の前に広がる実っているいろとりどりの野菜に目を奪われる。
イヴ「すごい！ 野菜がこんなに実ってる。どれも美味しそう！」
『この学園ってほんとなんでもあるよねー。ここで一生暮らせるくらいには充実してるし』
リドル「まぁ、施設や購買に売ってる物が充実しているのは確かだね」
『物に困ったら購買。金に困ったら��マスターシェフ��みたいな特別な授業で稼げるし、モストロ・ラウンジで働けばいい。それに何かとこの学園は行事が多いから退屈する事もない』
シルバー「……この学園は、何処へ向かっているんだろうな」
シルバー先輩の言葉に何も言えずにいる私達。
この高校、１０年後くらいには高校とは言えない高校になっていそうで怖いな。
とりあえず、未来なんていうものは今考えてもわからないため、私達はすぐ近くにあるキャベツを収穫することにした。
イヴ「えーと、どれがいいかなぁ」
リドル「選ぶ必要があるのかい？ どれも新鮮だろう？」
『どうせなら高品質の物を選びましょうよ』
Aちゃんは畑の中へ足を踏み入れると、ずんずんと前へと進み、とあるキャベツの前に立ち止まり、そのキャベツの葉を触ったり、軸の辺りを確認すると、キャベツを収穫するために渡された包丁で軸を斬った。
『キャベツの良い物は外葉がついていて、葉の緑が濃いやつ。葉がみずみずしくて、ツヤがあるやつはだいたいいいやつですね。あと、軸が太すぎないものもいいです。１番良いサイズだとコインくらいですかね』
リドル「なるほど……」
私もAちゃんに習って葉の色が濃く、みずみずしくてツヤがある物を採って、
「Aちゃん、これはどうかな？」
と、持って行くとAちゃんは笑った。
『うん、良いと思う。美味しそうだね』
イヴ「えへへ」
褒められた。
嬉しくて私も笑う。
採れたキャベツを籠に入れていると、リドル先輩も収穫出来たようで、Aちゃんのことを呼ぶ。
リドル「どう……かな？」
『……うん。僕も、このキャベツを選んでたよ』
Aちゃんがニコッと笑えば、リドル先輩は少し頬を染めてAちゃんから顔を逸らすが、その表情はむず痒そうだけど、どこか嬉しそうだ。
イヴ「(そういえば、シルバー先輩は……？)」
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
