◆58.嘘吐きとチャラ男 ページ13
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「パスタが伸びちゃうから今日のところは見逃してやる！」
そう言ってそそくさと去って行く野郎共。
グリム「へん！！口ほどにもねーヤツらなんだゾ！おとといきやがれってんだ！」
『お前は何もしてねーだろ！』
エース「オマエってほんと強いよな」
『いや、僕でも男に物理で喧嘩売られたら勝つ自信がないんだけどね』
エース「てか、早く座って食おうぜ」
デュース「はあ、ドッと疲れた。優秀な魔法士を輩出する名門校にあんなテンプレ不良がいるとは」
僕らは人数分空いている席に座って「いただきます」と言って食べ始めた。
イヴ「……美味しい」
『(これ、なんの調味料使ってんだろ)』
グリム「うま〜い！オムレツの卵がふわふわで中からチーズがとろ〜り！」
イヴ「猫が食レポしてる……」
リゾットなんて結構食べたような気がするけど、この味付けは記憶にない。不思議な味付けだ。
けど、不味いとは思えない。
グリム「ところでオマエ達の寮は今朝見たけど、他の寮ってどんなのなんだゾ」
ケイト「学園のメインストリートに、グレート・セブンの石像が立ってたじゃん？あの７人に倣ってこの学園には７つの寮があるんだよ」
突然背後から聞こえたため、振り向くと見知った顔が２つ。
エース「げっ！アンタは今朝の！」
グリム「オレ達を騙してバラに色を塗らせたヤツなんだゾ！」
ケイト「騙したなんて人聞き悪いなあ。オレもやりたくてやってるわけじゃないんだよ？
寮の決まりだから仕方なくやっているわけで」
デュース「めちゃくちゃ笑顔でしたけど」
ハードを深く被るが誰かによってフードを捲られてしまう。
トレイ「よっ、新入生」
『……』
ケイト「あれ？トレイくんAちゃんのこと知ってる系？」
『嘘吐きとは話したくない』
トレイ「お前も存外人聞き悪いな」
イヴ「Aちゃん、知ってる人？」
『雑用係の時に荷物運びを手伝ってもらった人』
エース「手伝ってもらったんなら嘘吐き呼ばわりしなくてもいいんじゃねーの？」
『僕、嘘吐くのは得意だし好きだけど』
エース「なんなんだよオマエ」
『嘘吐かれるのは嫌いなんだよ。まあ、あの時、この人の背中に頭突きしてやったけど』
トレイ「どうも、頭突きされた��トレイ・クローバー��だ。
ケイトと同じくハーツラビュルの３年だ」
そう言って僕の頭をまた撫でるトレイ。
いや、もうこの男のことは呼び捨てには出来ない。
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冬雪(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただければなと思うばかりです (2022年8月11日 20時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
サナ - やっと、2巻なんだゾ(このお話の)。楽しみ。 (2022年8月11日 18時) (レス) id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆずさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月13日 11時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ◆82話のところでトレイ先輩がトイレになっててめっちゃ笑いましたwwww (2020年10月13日 3時) (レス) id: 207a7fb508 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るなさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月31日 8時
