88.殺シタクナイ ページ42
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___殺したくない………殺したくない………
誰かが……泣いてる。
慰めないと…
___俺は……
___僕は……
………あれ?…
目の前には、六人が私を見ている。
六人の瞳はそれぞれ六色に光ってる。
___お前を
___君を
『殺したくない』
_________……………
貴「____………?」
目を開くと、青空が広がっていた。
上半身を起こし状況を把握する。
貴「…………花?」
私の周りに花が置いてあった。
……なんか、死んだ人を葬る方法みたい…
「あ、起きた?」
上から降りてくるのはトド松さんだった。
貴「…トド松…さん」
ト「君、3日も眠ったまんまだったんだよ?」
貴「み、3日!?」
ト「まぁ起きたから別にいいけど…」
すると、地面に着地して羽をたたむ。
ト「リャナンは、あのじいさんの家で
暮らすってさ」
貴「…そうですか…」
ト「あと、妖精の軟膏はトト子ちゃんに
強奪されました〜」
貴「…そ、そうですよね…」
ここ…どこだろう
婆様はどうしてるのかな…
ト「ここはね、十四松兄さんの住処だよ」
貴「十四松さんの…?」
ト「花があって、日向があって…
六人の中で一番平和な住処だと思うよ」
ここが…十四松さんの住処…
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作者名:雨雪 花 | 作者ホームページ:http://HI.END.WOLD 1017
作成日時:2016年7月31日 21時