僕らの想い〜証VOL２.

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竜也の話しによると姫は「北山 宏光」という名前で「ミツ」とも呼ばれているらしい。

俺が聞いたとき口を滑らし、そう言ってた「先に自分が目をつけたから横取りするな」とも。



亀梨「あっ」



(あんなに必死だったってことはマジで恋しちゃったってことか、あの竜也がねぇ)

写真の姫に一目惚れするとは、ふっ…

(まっ、誰にも見せたくない渡したくないと思う気持ち何となく分かった気もするけど)

自分も噂で「どんな奴なんだろう？」と少しは気になっていたが。

実際、こうして目の前にしたら予想を遥かに越えていた。

再び目線を姫に合わせ、そしたら猫のようにスリスリしていてよ。

(心臓に悪い、ははっ)

それに無防備に寝ているものだから、自然と手が勝手に伸びてしまい。

気がつくと、髪を撫でている自分がいてさ。

(サラサラして気持ちがいいな、いつまでもこうしていたい気分だ)

調子に乗って頬っぺにも触ってみる。



亀梨「わっ!?なにこれ、すっごいモチモチしているじゃん」



最高って言葉じゃ足りないくらい、俺は自分でも知らないうちに姫に夢中になっていたんだ。

寝込みを襲うだなんて男として、絶対にしてはいけない事だと分かっていても。

時と場合によっては、やってしまった事もある。

しかし姫が相手だと、なんていうかこう調子が狂うっていうの？ホント可愛すぎ。

(こんなところで寝てたら誰かに襲われちゃうよ、ふっ)

俺は、図書室ではやらないって決めているけど他のやつらだとそうはいかないと思う。

まず第一声は「誘ってんの？」だよね、きっと。

(だから少しくらいは)

堪らずに、そっと上からその身体を抱きしめ。

甘い匂いがする香水とかそんなじゃなく、病みつきになりそうな匂い。

(好きだな、これ)

やっば、ただ匂いを嗅いだけなのに息子ちゃんが反応してしまった。

このままだと心臓が、いくつあっても足りやしない理性を保つのも大変だな。

限界だと思い離れたら少し寂しさを覚え「声が聞きたい話したい、笑顔が見たい」

俺の中で、次々に姫に対しての欲が生まれ。

(あぁーもう、なんなんだよ)

こんなのマジで自分らしくない、いったいどうしたって言うんだ？

数分間、頭を押さえ気持ちを落ち着かせようと試みる。


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