監督生がオクタヴィネルに囲われる話 (ページ2)

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2.独占ページ2

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綺麗な物は、ガラス瓶に。
汚い物は、全てゴミ箱に。
海で生を持ち、陸に上がって来た今の今までそれを基本として生きて来た。

そう、だから自分が気に入ったこの子は、自分が囲ってしまうんだ。

その、飴玉みたいにころころと艶めく目玉も
綺麗な筋が通る鼻も
薄い唇から覗く真白い歯も
きめ細かく、シルクのように柔らかなその肌も。
全部全部ガラス瓶(オクタヴィネル)に詰めてしまうんだ。

正直、アズールとジェイドと自分以外の寮生は邪魔でしかない。
けれど、寮生達は従順な小魚だから、絶対にこの子を盗ったりなんてしない。いや、出来ない。
盗られた時は半殺し。
そう三人で決めたから、きっと大丈夫だ。

ふと、腕にすっぽりと収まり寝息をたてる小さく可愛らしい小エビちゃんに目がいく。
きめ細かな肌に咲いた、真っ赤な花と痛々しい噛み跡の数々。

それと、太腿の付け根あたりを伝う白濁液。

「アハッ、小エビちゃんかぁいいね、かぁいいね。」

食べてしまいたいくらいに可愛い。
いや、うつぼの自分からすればこの子は頭から食べることは容易い。だが、それをやって仕舞えばジェイドとアズールが怒ってしまう。
それなら、三人でこの子を独占し囲ってしまおう。

「小エビちゃん、小エビちゃん。それ、ちゃんと中に入れててね、オレと番になろーよ。」

声を掛けても、起きる素振りを見せない。
あぁ、なんて可愛らしい。
本当に食べてしまいたい。

「小エビちゃん、次逃げたらほんとに殺すから。」

目の前の"餌"の下腹部に指を伝わらせ、愉快そうに笑う自分は、きっと異常者なんだ。