逆ハーは別に狙ってない！！！【東リベ】

聞かせて.6 ページ47

私に続いて蘭と竜胆が言えば、4人も顔を見合せながら小さい声で言う


『うまぁ』


蘭｢A｣


『美味しい！！』


蘭｢正解｣


男装してる時間が長いとついつい言葉遣いが乱雑になっちゃうのを蘭に直される


蘭｢女の子なんだから言葉遣いには気をつけろって言ってるよね？｣


竜｢兄ちゃんそれは....｣


蘭｢あ｣


三｢あ｣


千｢え？｣


『あ〜あ』


蘭が思わず口にした"女の子なんだから"という言葉に目を点にする千冬と春千夜


蘭｢わり｣


『蘭にぃのばかぁ』


みんなのご飯を食べる手が止まる


千｢え、え！？｣


春｢Aさん....女だったんですか｣


結構分かりやすかったと思うけど上手くごまかせていたみたいで完全に男だと信じきっていた二人


三ツ谷と一虎は"あちゃ〜"みたいな顔してる


『まぁ、バレてしまったものは仕方がない。騙しててごめんね』


軽く謝るとまだ混乱が収まらないのか2人は百面相


『これは内密に、ね』


と、釘をさしてご飯の続きを食べる


すると4人も特に何も言わずにご飯を口に運びだした


ご飯を食べ終わり、まだ部屋から出てこない真一郎さんの部屋の扉をノックする


真｢おー｣


『Aー』


真｢どうしたー？｣


扉を挟んでやりとりしているのもな、と思い扉を開く


『ご飯どうする？もう2人は食べたよ』


真｢まじか。部屋で食うわ。まだ終わる目処つかねぇ｣


机の方から視線を外さずに言われ、｢はーい｣と返事だけして扉を閉める


ご飯を軽く温め直して真一郎さんの部屋へ持っていく


『ここ置いておくね』


真｢すまねぇ。さんきゅ｣


ベッド横にある小さいテーブルにご飯を置いて静かに部屋を出る


竜｢部屋で食うって？｣


『うん。なんかすごい集中してた』


竜｢そっか｣


そう言ってテレビに視線を戻す竜胆


少し慣れてきたのかさっきよりは寛いでる4人


テレビにテーブルにソファを置いても余る部屋のスペースで輪になって何かを話している


『何の話？』


千冬と三ツ谷の間に座ると千冬にすごい勢いで避けられる


ちょっと傷ついた....


『タカちゃん〜〜ちふが私を避ける〜』


泣き真似をして三ツ谷に抱きつくと後ろで焦る千冬の気配を感じる


三｢まぁ、急に女の子って言われて驚いてんだろ。千冬も慣れろ｣


虎｢お前が挙動不審だと他の奴らにもすぐバレちまうかもな｣


三ツ谷の諭すような言葉に追い打ちをかけに行く一虎


なかなかに鬼畜

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