まってぃ【仁兎なずな】___Saaaaaa様リクエスト ページ12
「んじゃ、まず基本からな。…ていうか、お前ってどんくらいできんの?」
「えと、前転、後転、開脚後転、開脚前転…。」
段々と声が小さくなっていったと思ったら4つ上げて何も言わなくなる。
目も逸らし始めた。沈黙、沈黙、沈黙…。
「え、まさか…。」
「あ、いやいや、まだ!まだあります!そうですね、あと…あ、ジャンプとか!」
「それある程度の衝撃に耐えられたら基本的に誰でもできるやつら!」
あまりの出来なささに思わず絶句してしまう。
出来ない出来ないとは知っていたがここまでかとは知らなかった。
「…やっぱり、引きますよね。ごめんなさい!こんなお願いしちゃって。迷惑でしたよね!やっぱり潔く3とってきます!」
そう言って、走っていこうとする彼女の腕を、彼はひしと掴んだ。
「別に、できないんならこれからできるようにすればいいんら!そうなるように教えるのがおりぇの役目らろ?」
「…はい、お願いします!」
・
・
練習を始めれば、やっぱりAはへたくそで、何度もお手本を見せながらやっていた。
「側転は、こうやって一直線上に来るようにするんだ。」
「なるほど、なるほど…。」
やってみてはいるが、なかなかできていない。
しかも、結構転んだりしているので痣ができないかとっても心配だ。
「お前、そろそろ休憩入れるかー?そんなに転んでたら痣できちゃうぞー?」
「んん、あと一回チャレンジしてみます…!」
ひとつ息をついてから、Aは側転の構えをとった。
そして、勢いよく飛び込んで__
「痛っ!」
「おい、大丈夫か!?」
「…いたた。」
駆け寄れば、足を押さえてうずくまるA。
触ってみると、大きく声を上げた。
どうやら、捻挫してしまっているらしい。
どうしよう、オレのせいで、オレのせいで、Aが。
「!?先輩?」
そんな風に思ったら、もう無意識で。
気付けばAをお姫様だっこして全力疾走していた。
息も切れたし、全然王子って感じじゃないことが心残りだ。
はっと気づいて、Aの方を見れば、顔を朱くして、うつむいていた。
「…やっぱ、恥ずかしい?」
「…いや、このままでだいじょぶ、です。」
このままでは、二人ともふしゅう、と音を立てて爆発してしまいそうで。
ゆっくりと視線を外した。
(やばい…A超いいにおいする…。)
(言えない…先輩といたかったから無理な理由つけて頼んだこと。)
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誘宵(プロフ) - すみません!リクエストいいですか?できたらでいいんですけど(おともだーちー)の続きが見たいです! (2018年9月4日 18時) (レス) id: 5537d07d79 (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - マイさん» リクエスト誠にありがとうございます。当方、伏見の小説をかいている途中なのでそのあとになりますが、よろしければかかせていただきます。 (2017年1月1日 21時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
いーち(プロフ) - マイさん» はい、わかりました!ではその旨を伝えておきます。リクありがとうございました! (2017年1月1日 21時) (レス) id: 11ee66640a (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - いーちさん» あ、ごめんなさい!そー言う意味か。作者様の名前ですね!えぇ〜そうですね!まめだいふくもち様でお願いします!! (2017年1月1日 21時) (レス) id: dcde0ec6da (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - いーちさん» えーっと、とりあえず鉄虎君が出てきたらなんでもいいです!お願いします! (2017年1月1日 21時) (レス) id: dcde0ec6da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめだいふくもち/いーち x他1人 | 作者ホームページ:http://ない
作成日時:2016年8月12日 23時