3話 ページ5
スザクside
...ふぅ、行ったか。
正直あんなの目に毒だよね!?下着まで透けて見えちゃってさ...心無しか目が潤んでるし、綺麗な金髪も濡れちゃって色っぽすぎるし...。寒そうに震えてるくせに僕に先にお風呂進めたり、タオル貸してくれたり、僕の彼女なんていい子なんだ...好き...
そう。何を隠そう僕とAは恋人同士の仲だ。
中学二年生の時に、
Aのモテ具合に焦って思い切って告白したら、私も好きだったって顔を赤らめて告白してくれて...もうその時の可愛さといったらない。
思わずその場で抱きしめて嬉しさを満喫してたら、Aも細い腕をそっと背中に回してぎゅっと僕の制服を掴んだ時にはもう召されそうだった。色々な意味で。
そこからはずっと一緒だし、片時も離れたことは...あるけど。いや仕方ないじゃないか。軍の仕事とか、ランスロットの調整とか色々あるし...。でも!そういう用事がない時は!いつも一緒です!
というスタイルの僕達を半ば呆れたように見守ってくれるのがルルーシュ...あ。そういえばルルーシュ忘れてた。
ばっと後ろを振り向くと、ルルーシュは相変わらず撃沈していた。
ス「ルルーシュ?ルルーシュ〜」
頬をペチペチ叩いてやると、「ほわぁ...」となんとも情けない声を上げてのろのろと起き上がった。
ス「まったくもールルーシュは。少しは体力つけないとダメだよ?」
と言いながらAから受け取ったタオルでルルーシュをわしゃわしゃ拭いてやる
ル「やめ...ろ...自分で出来る...」
と、不満げな顔をしながら僕からタオルを奪い取っておずおずと自分で拭いていると、Aがバスルームから帰ってきた
ス「ほらルルーシュ。僕は後でいいからシャワー借りといで。」
ル「すまないスザク...すぐに戻る」
流石に体力の限界だったのか、反論する素振りもなく素直にバスルームへ向かって行った。
...さて。当面の問題は、この湯上りのAとの時間をどう過ごすかなんだけど...
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作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月1日 2時