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1話 天才アイドル ページ2

「――――――――貴方が好きでした。」






舞台の最後のセリフ。


病気で余命がわずかなヒロインに告白をするシーン。


観客席は泣き声や嗚咽がこぼれており、初めて僕の演技を見たものは驚いたように引き込まれている。




舞台終了のブザーが鳴れば惜しみ無いほどの拍手と喝采が会場を包む。




「ありがとうございました」



一礼して舞台袖に戻ってもなお続く拍手。




僕が通っているのは大海原に面した丘に建つ、私立夢ノ咲学院。




男性アイドル育成に特化し、綺羅星のごとき才能に溢れた若者たちを代々、芸能界へと輩出してきた歴史を持つ。


アイドル科、声楽科、音楽科、演劇科、普通科、そして最近できたばかりのプロデュース科があり、僕は演劇科に所属している。




「橘お疲れ〜」

「やっぱりお前すげぇよ!」

「ありがとうございます。」



フレンドリーに話しかけてくる先輩方に素早く張り付けた笑顔でお礼の言葉を述べる。

今はこの人たちに構っている暇はない。外で幼馴染が俺のことを待っている。



「この後、打ち上げするけどお前も来る?」

「いえ、用事かあるので…」

「えー!A君こないのぉ!?」




はい。貴方みたいな女がいるとご飯が不味くなるので……と、言えるはずもなくすみませんとお断りをしてその場を去る。



校門のところまで走れば見慣れた後ろ姿が見える。



「翠!!」

「A………遅い。」


不満そうな顔で俺を見つめてくる幼馴染の"高峯 翠"はひたすら目立って仕方がなかった…鬱だ。死にたい……とぼやいていた。

2話 幼馴染→←生徒情報



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(プロフ) - ほんとに好きです… (2022年6月4日 10時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 凄い面白くて語源力があって羨ましいです!更新頑張ってください! (2020年4月11日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
更夜&ルナ@歌い手(プロフ) - AOI3さん» 了解です!頑張ります! (2020年4月9日 19時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - 更夜&ルナ@歌い手さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません!イメ画の件はぜひ!描いてくださると嬉しいですヽ(*´∀`)ノ (2020年4月6日 15時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
更夜&ルナ@歌い手(プロフ) - すごく面白い作品ですね!応援してます!ついでとは何ですが夢主さんのイメ画を描いてもいいでしょうか?下手ですけど。 (2020年3月22日 20時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年8月7日 14時

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