第十話 ページ13
────────
一方朽木はその大虚の力を理解しているが故に
黒崎のみを案じ、彼を止めようとしていた。
朽木「一護!よせ、貴様の戦える相手ではっ…!」
駆け寄ろうとする朽木の行く手を阻んだのは浦原だった。
隣には自信の役目を終え戻っていたAもいた。
朽木「浦原、貴様一護を殺す気か!?」
その瞬間、朽木の体は金縛りのように動かなくなった。
浦原「まさか。でもね、大人しく見てて下さい。
この戦いは必要な戦いなんですよ、朽木さんにとっても、彼にとってもね」
朽木はその時、自信を縛るそれが縛道であると気付き驚いていた。
貴方「(彼の真っ直ぐな剣なら、きっと…)」
彼女のまなざしもまた真っ直ぐだった。
────────
大虚が虚閃を放った。
食らえば欠片も残らない程の威力を持つ物、しかし黒崎は斬魄刀で受けていた。
浦原「そろそろですかね…」
貴方「流石…」
浦原とAは怪しな笑みを浮かべていた。
そして黒崎は大虚をその斬魄刀で完全に撃破した。
────────
数日後の浦原商店はとても穏やかだった。
普段通り、雨とジン太が外で掃き掃除をして
中では浦原と握菱が店番、その2人にお茶と、雨とジン太にジュースをAが用意していた。
すると店の扉が開いた。
雨「テッサイさん、喜助さん。にゃんこ。」
雨が指をさした先には、黄色の目をした黒い猫が一匹佇んでいた。
浦原「ほぉーー!夜一さんじゃないっスか!
おかえりなさ〜い!」
ジン太「なんだぁ、あの猫?」
握菱「夜一さんと言いましてな、店長の無二の親友なのです。」
ジン太「えぇ〜?無二の親友が猫か…。
なんつーかうちの店長って、気の毒。」
握菱「まあ、そういう見方もできますなぁ。」
浦原が夜一を抱きかかえて高い高いを繰り返す姿を
冷めた表情で3人が見届けていると、奥からAが顔を出した。
貴方「夜一さん、帰ってらっしゃったんですか?」
握菱「ええ、今しがた。」
貴方「あら、じゃあミルクも用意しないと。
ウルルちゃん、ジン太、中にジュース置いてるから飲んでおいで。
テッサイさんもお茶用意してますから。」
ジン太「よっしゃ!」
雨「ありがとうございます。」
握菱「ではいただきます。」
貴方「にしてもあの喜助さんの姿は、
何度見ても慣れませんね…」
握菱「そうですな…」
珍しく彼女も冷ややかな視線を送っていた。
86人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神田(プロフ) - すごく続きが気になるんですが更新の予定わないですか?? (2022年1月5日 4時) (レス) id: cf3f4f58f3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - もう更新しませんか?>< (2020年9月15日 20時) (レス) id: 5f671b2301 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 新しいお話を見ました!夢主の斬魄刀の玉藻御前が気になります!更新頑張ってください!! (2020年7月1日 5時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
beNi(プロフ) - 黒パラさん» お読みいただき、こんなに絶賛して頂いて恐縮です!笑 黒バラさんの言葉を励みに今後も頑張っていきます!応援の程よろしくお願いいたします! (2020年6月29日 2時) (レス) id: d7e7cc7b3b (このIDを非表示/違反報告)
黒パラ(プロフ) - すごい好きです。1回しか評価できないのが悔しいくらい好きです!! (2020年6月28日 18時) (レス) id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:beNi | 作成日時:2020年6月21日 23時