脳はクラクラ、負才でバラバラ - 非日常編 - 2 ページ14
いつもだったら、この後に遺体を調べるところなのだが……足がそっちに向かない。
いつもだったら隣で一緒に捜査してくれる彼女はいないのだ。もう、私が彼女と一緒に捜査をすることは二度とない。
朧「……咲良、ちゃん」
朧ちゃんの声だった。一向に動けないままの私を気遣ってくれたのか、他の理由があったのか彼女は私の横に立ってこちらを覗いていた。
朧「良かったら、一緒に崇様を探さない?えっと……、ずっとここに居るのも苦しいだろう、し」
彼女の声はたどたどしく、話しながら最適の答えを探しているようだった。
ここから一度離れた方が良い、恐らく彼女はそう言いたいのだと分かった。今の私がここで捜査をすることが出来ないと察したのだろう。
咲「わ、わかった……一緒に、行くよ」
私はまだ少し震える足に力を込めて、歩き始めた。眠って居るのだとしたら、彼はまだ自室にいるのだろう。
☆
コンコンコン
朧「崇様ー!!起きてくださーい!!!!」
朧ちゃんが大声で黒川くんの部屋の扉を叩いた。だが、反応は皆無。何度か繰り返してみたが、結果は同じだった。
朧「お、おかしいな……なんで出て来ないんだろう……」
咲「う、うーん……自室には居ない、とか……?」
だったら他の部屋を、探索をしてみよう。なんて話していた時だった。
「キャーーーーッ!!!」
遠くの方で悲鳴が響いた。
咲「ひ、悲鳴……?」
朧「上の階からだ……!咲良ちゃん、行こう!」
私達は悲鳴の出先を探しながら、上の階へと駆けだした。
辿り着いたのは3-Bの教室。教室の前でマリアさんが腰を抜かして、座り込んでいた。
朧「ま、マリアちゃんどうしたの……!?」
マ「く、黒川くんが……倒れて……」
震えた声で答えたマリアさんの声に、朧ちゃんの表情が曇った。彼女は教室の扉を勢いよく開けて、飛び込むと停止した。
朧「しゅ、崇、さま……?」
そこには後頭部から血を流して倒れている黒川くんが横たわっていた。
咲「えっ……?な、なんで……」
☆
曜日感覚が狂っていました。
凄くキリの悪いところですが、非日常編でもよろしくお願いいたします!
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桜子(プロフ) - そなさん» コメントありがとうございます✨ここまで読んでいただけてとても嬉しいです!次週から裁判編へと突入していきますので、今後とも楽しんでいただけたら幸いです♪ (2023年3月25日 17時) (レス) id: ec8bf151a4 (このIDを非表示/違反報告)
そな(プロフ) - この作品を知ってここまで一気読みしてしまいました…。すごく面白いです、これからも頑張ってください! (2023年3月23日 22時) (レス) id: 8240083825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おーすりー | 作成日時:2023年3月11日 9時